おとといの土曜、テレビで『人志松本のすべらない話』を見た。このところラジオばかり聴いていたので、まともにテレビ番組を見るのは久しぶりだ。

というのも、黒田治さんの6月12日のブログで、彼がこの番組に出演することを知り、普段はラジオでしか接する機会がない彼の姿を、ぜひ見たいと思った。

この『すべらない話』自体、全編通して見るのは今回でまだ二回目。フリートーク、いわゆる再現話の面白さを競うことに、それほど興味が湧かなかったからだ。

今回、一番面白かったのは、小籔千豊の『お葬式にて…』だ。葬儀場で同席したおばちゃんと、笑いのツボが同じだったことから、そのあと街で会うたび、おばちゃんが色目を使い、意識してくるのがおかしい。

浅野温子のように長い髪を掻き上げて、思わせぶりな態度で接してくるなど、細かい描写も効いている。小籔は新喜劇の芸人なのに、喋りがうまいのは不思議だ。

あとは勝俣州和の『錦野旦』が意外と面白かった。熱海の梅園の素晴らしさを勝俣に熱く語る錦野。「ここにあるのがすべて梅だから、みんな感動するんだ。余計なものは何ひとつない」そう言いながら、彼が手を掛けていた枝には、「柿」の札が付いていた。

これは千原ジュニアの「決まらんなぁ」という合いの手も、絶妙だったわけだが…。そのジュニアは今回MVSに選ばれ、彼が披露した『寿司屋にて…』はよく出来た話ではある。

以前、『笑っていいとも!増刊号』でジュニアは同じ話をしていたが、それでも笑えた。多分にその後日談のいい話も含めて、持っていった感はある。

そして、黒田治さんの「すべらんなぁ…」も、しっかりとチェックしました。