ついさっき、何気なくつけていたテレビで、『ザ・ノンフィクション』というドキュメンタリー番組を放送していた。テーマは新宿歌舞伎町の20年。なかでも興味深かったのはかつてカリスマホストと呼ばれた男の姿だ。
軽快なトークで店でもダントツの売り上げを記録し、ひと晩で1200万を稼いだこともある。顔は甘いが、なよなよしたところはなく、体格がいい。彼はやがて、自分の店を持つこととなった。
だが経営は行き詰まっていく。ガタイのいい彼が従業員の頭を叩き、声を荒げるのは迫力がある。いちホストとは違い、店の売り上げすべてを自分で背負わなければならない現実は厳しく、思わずカメラの前で弱音を吐く。そして彼は歌舞伎町から姿を消した。
7年後の現在、彼は調理師免許を生かし、中野で焼き鳥店を切り盛りしていた。髪は短くなり、着ているものはもちろんスーツではなく、青色のユニフォーム。黙々と焼き鳥を焼く。
他にも都内に数店舗あり、オーナーとして店から店へ、朝から晩まで働いている。その立ち居振る舞いを見て、彼は元々仕事が出来て、根性があるのだと思った。目が死んでいない。
彼は現在、家賃9万円のアパートに一人で住んでいる。夢は昔から一貫して変わらず、いい家に住み、いい暮らしがしたいということだと語った。押し入れにはまだホスト時代の高価なスーツが何着かしまわれていた。
「ホストに戻りたいときはありますか?」の問いに、ありますけど、戻らないですと答えた彼の顔つきは頼もしかった。33歳の彼に根性があればなんでも出来ることを教わった。
軽快なトークで店でもダントツの売り上げを記録し、ひと晩で1200万を稼いだこともある。顔は甘いが、なよなよしたところはなく、体格がいい。彼はやがて、自分の店を持つこととなった。
だが経営は行き詰まっていく。ガタイのいい彼が従業員の頭を叩き、声を荒げるのは迫力がある。いちホストとは違い、店の売り上げすべてを自分で背負わなければならない現実は厳しく、思わずカメラの前で弱音を吐く。そして彼は歌舞伎町から姿を消した。
7年後の現在、彼は調理師免許を生かし、中野で焼き鳥店を切り盛りしていた。髪は短くなり、着ているものはもちろんスーツではなく、青色のユニフォーム。黙々と焼き鳥を焼く。
他にも都内に数店舗あり、オーナーとして店から店へ、朝から晩まで働いている。その立ち居振る舞いを見て、彼は元々仕事が出来て、根性があるのだと思った。目が死んでいない。
彼は現在、家賃9万円のアパートに一人で住んでいる。夢は昔から一貫して変わらず、いい家に住み、いい暮らしがしたいということだと語った。押し入れにはまだホスト時代の高価なスーツが何着かしまわれていた。
「ホストに戻りたいときはありますか?」の問いに、ありますけど、戻らないですと答えた彼の顔つきは頼もしかった。33歳の彼に根性があればなんでも出来ることを教わった。