以前は
仕事終わりや休日にはジムに行き
ウォーキングマシンでせっせと汗を流したり
ヨガだったり、リズム系、筋トレ系のレッスンに参加したり
バドミントンをしたり

そんな日々を送っていました


息子がいなくなってから
行く気力がなくなって
通常会員から土日会員に変更して

それでもやっぱり
行く気力が沸かなくて、行けなくて…


息子がいなくなってから
できなくなったこと
やらなくなったこと
いろいろあるのだけど

ただ気力がなくなったからだけではなくて

例えば
息子が亡くなったことを知っていて
お通夜や葬儀以降
初めて会う人達に会うことも
私にとってはハードルの高いことになっていて

何事もなかったかのように
元気そうにしていた方がいいのかなとか
何も気負わずにいればいいのかとか

いろいろ考えてしまって
そんなことでなんだかとっても気疲れしそうで
そんな理由で人に会うことも避けている

ということが今の私の中にはあるんです


ジムには
私の友人がスタッフとして働いていて
私が急に来なくなった理由を知っていているし

一緒にバドミントンを楽しんでいた会員さんが
私が来なくなったことを心配していたから
理由を話したよって
スタッフの友人から聞いていました

だから…

ジムに行けなかったのは
気力もなかったのもあるけれど
その気疲れの心配もあって
行けないままだったのです


でも、少しずつ
行こうかなぁ、どうしようかなぁ
って気持ちが湧いてくるようになりました

そんな時、ブロ友さんからの
「これからもやってみようか?と思ったらとりあえずやってみるといいですよ。
嫌な気持ちになったら、やめればいいですよ」
ってコメントがあって…

やってみて
しんどかったら
無理しないでおこう
やめたっていいんだし…

そう思えて
行ってみることにしたんです


そして数日前、思い切ってジムへ

そしたらいきなり
事情を知らないあるスタッフさんから
「お久しぶりですねぇ。どうされてたんですか」
「ご病気でもされてたんですか」
って

そんなこといきなり聞かれるなんて思ってもいなくて
心の中は『どうしよう…どうしよう…』って
とっても焦りながら
「あの…ちょっと忙しかったので」
と答えるのが精一杯


事情を全く知らない同級生にも会って
「痩せたねぇ」って

心の中はやっぱり
『どうしよう…どうしよう…』ってなって
さっき使ったフレーズをもう1回
「あの…ちょっと忙しかったので」


いつもバドミントンを一緒にしてる仲間の方が
私に気づいて
私の事情を聞いて知っているから
「元気になったんか」って

その時は言葉が出ずに涙が出てきて
首だけ横に振るのが精一杯


なんとその後には
息子の高校の同級生のパパさんに遭遇
息子同志、部活が同じで
保護者も遠征やら試合には必ずついて行って
子供の応援をしてきていたので
息子が亡くなった時も
とても悲しんでくれていて

もうそのパパさんと話す時は
涙々になってしまって
何を話したかも覚えてない…

なかなか鮮烈なジム再デビューとなりました


以前していたことなのに
息子がいなくなってからできなくなってしまったことをやり始める

その度、こんなことが待ち受けているんだろうなぁ
しんどいなぁ
って思った反面

高い壁を乗り越えてみると
ホッとした気持ちが同時に起こってくることも
感じられたように思います


この日…

ウォーキングマシンで
一人黙々と歩いてから
帰ろうかと思っていたのだけど

私のバドミントン仲間の方のお誘いで
バドミントンをすることに

皆、60代、70代の方々で
人生の大先輩は
「生きとったら、いろんなことあるなぁ」って

あとは余計なことは言わず
ただバドミントンを楽しんでやれるようにって
気遣いを感じながら
その日のジムを終えました

「また土曜日か日曜日に来いや」

その言葉の裏に励ましを感じて
今日、またジムへ

今日もまたバドミントン
ただただ私が楽しめるように
仲間の優しさが伝わってきます

ありがたかったなぁ…



最初の高い壁を乗り越えるまでは
葛藤もあって
心のエネルギーも使って
気持ちの揺さぶられ方が半端ないけど

乗り越えたら
少し変わる何かもあって

でもそれも
自分に無理のない程度でいることにしようかな


人との関わりはしんどい時もあるけど
大切なことも気づかせてくれる


ありがとう





〜息子へ〜
今日は父の日
お嫁さんが孫ちゃんを連れて来てくれたよ
お嫁さんは義父に何やら贈り物
息子よ〜
君の娘は可愛い笑顔をたくさん見せてくれたよ
可愛い娘から最高の笑顔をもらえて良かったね





〜最後まで読んでくださって
ありがとうございました〜