熊谷妻沼でこころとからだが喜んで生き返るマッサージサロン
タイ古式セラピーyurunの元島睦子です。
母の日も終わりましたが、皆様それぞれに、素敵な一日を過ごされたのではないでしょうか。
以前ご紹介した、素敵なあなたに という本の中にカーネーションにまつわる、お話しがありました。ご紹介させてくださいね。
【カーネーション】
5月9日は母の日でした。買い物に出た帰りに、バスに乗っていますと、うしろの席の話し声がふと、耳に入りました。
「カーネーションって、毎年高くなるような気がしない」
「高くっても、母の日だから買うじゃないの、だから高くしてんのよね」
10歳ぐらいの女の子のようですが、すっかり考え込んでいるような声でした。
きっとお小遣いをはたいて買ってきたのでしょう、二人とも赤いのを三本ずつ大事そうに持っていました。
次の停留所で、二人は元気のいい足どりで、おりてゆきました。
まだ小さいのに、母の日には必ず高くなるカーネーションのカラクリに、ちゃんと気がついているのです。
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母の日にカーネーションを買うのは、こういう子どもたちです。
そして、「お母さんアリガト」と、カーネーションをさし出す。その日だけは、特に割高になるカーネーションの秘密も、子どもは、一緒に買いこむのです。
そのことを、今まで考えたことがあったでしょうか。子どもたちがお母さんにあげたいカーネーションなら、母の日だけはいつもより安くなってもいいのではないでしょうか。
この日は、市場にカーネーションがなくなるくらいよく売れるのです。
いつのころから、「売れるものが高くなる」ということになったのでしょうか。
母の日のカーネーションだけではありません。私たちは、いろんな経験をしています。
でも、小さい子どもたちが参加する母の日だけは、なんとか高くならないように出来ないものでしょうか。
「高くっても買うじゃない、だからよね」
といったあの少女の口調は、びっくりするほど、深刻なひびきを宿していました。
こんなふうにして、子どもたちに小さいうちから、世の中ってどうしようもないほどへんなのね、と見切りをつけさせてしまう、それが母の日のカーネーションだけに、なにか割り切れないものを感じて悲しくなってしまいました。
我が家の子どもたちは、もう、成人し、働いて、お給料いただいていますので、あまり、考えていなかったのですが、ちょっぴり考えさせられてしまいました。
みなさんは、いかがでしょうか。
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