みなさまこんばんは。

 

きょうは、歩き方( フォーム )のお話です。

 

以前お話ししたように、

私はこの本の内容を実践しています。

 

充分に習得したと言える状態ではありませんが、

オススメ出来る内容であることは間違いないので、ご紹介したいと思います。

参考になれば嬉しいです。

 

さて、この本。

 

小山裕史のウォーキング革命

-初動負荷理論で考える歩き方と靴- ( 講談社 )

 

 

この本のなかで小山裕史氏は、

重心移動を使った、効率的で省エネルギーな歩き方を提唱しているんですが、

それをざっと理解してもらうために、本書から一部抜粋してみます。

やたらと《 》が多くて読みづらいですが、どうかご容赦を…

 

イチロー選手と青木功プロの歩き方( 本書22~24ページより抜粋 )

 

イチロー選手も青木功プロも1990年代に出会わせていただき、現在に至ります。私は、お二人との最初の出会いの時から、彼らの「 歩き方 」が示す、動作能力の高さに驚いたものです。多くの方の歩くという動作は、《 重心を後方に残し 》《 脚を振り出し 》《 踵を地面に当ててブレーキをかけ 》たり、《 振り戻して地面に踵を当て 》、《 足底( 土踏まず部分 )》に、いわゆる《 腰( 骨盤 ・重心位置 )が乗る時 》には《 膝が曲がっている 》、あるいは《 歩行動作中に膝が完全に伸びる期間がない 》という特徴を持ちます。

 

ところが、イチロー選手と青木功プロは、

《 重心移動を先行させる 》ことによって《 脚を降り出さず 》《 脚が前に出て 》

《 その着地場所》に対して《 身体・重心が乗り込んでいく動作 》を示し、

《 足底( 足裏 )に腰( 骨盤・重心位置 )が乗る時 》に《 膝が伸びている 》。

 

これが彼らの合理的な歩行動作の特徴で、簡単そうで難しい動作と言えます。

これはスポーツだけでなく、お仕事や学習に代表される、日常生活のストレスや故障を作らないための歩行動作の基本の一つとして把握し、この後、詳細を考えてみたいと思います。

 

 

ちょっと頭が痛くなりそうですね。

このままでは分かりづらいので、私の経験を踏まえて解説すると…

 

多くの人は、

①「 歩く=脚を交互に動かして身体を前に運ぶ動作 」と思っている。

② 前足の踵を強く地面に下ろす動作がブレーキとなり、せっかくのエネルギーを無駄にしている。足を痛める原因にもなる。

③ 常に膝を曲げて歩いている。

 

それに対してイチロー選手や青木功プロは、

① 重心を前へ移動させると、それを受け止めようとして脚が自然に前に出る、その連続が歩く動作となり、結果として無駄なエネルギーを使わない歩き方になる。

② 前足は重心を受け止めるだけなので、着地はソフト。足を痛めるリスクも減る。

③ 重心を受け止める前足の膝は自然と伸びている( 曲げる必要がない )。

 

このイチロー選手&青木功プロの歩き方が、

この本で解説される歩き方であり、私が実践している歩き方でもあります。

 

 

本書を手に取って約10ヶ月、

日々の通勤や休日のウォーキングで、実践と検証を続けてきました。

その結果、以下のようなメリットを感じています。

① 効率的に身体を使うので、歩く速度が上がる。しかも疲れにくい。

② 有酸素運動レベルの歩行速度を維持しやすく、高い健康効果が期待出来る。

③ 身体がドタドタ左右に揺れず、脚がスッと伸びるので、歩く姿が美しい。

ひと言で言うと、「 速さ、健康、美しさ 」を同時に手に入れる歩き方

 

試しに以前の歩き方に戻してみると、

身体がドタドタと左右に揺れて歩きにくく、スピードに乗せるのが難しく、

ごくわずかですが、進路が蛇行していることにも気づきます。

 

その差は一目瞭然。

もはや以前の歩き方に戻そうとは思わないですね。

 

 

ところでこの本、

アマゾンのレビューを見ても分かるとおり、

正直言って読みにくく、理解しにくいです。

最初から読破しようとすると途中で挫折する可能性大です。

おまけに、途中に挿入されている「 ジェシーとボブの愛の物語 」なんて、

読んでるこっちが小っ恥ずかしくなってくるレベル。

 

そこで、まずは最後の第7章を読んで実践してもらって

( ここを読めば、とりあえず歩き方は分かるので )、

あとから理論を学ぶのが良いと思います。

 

かと言って、第7章だけ読んでおしまい、というのはもったいないです。

より良い歩き方への示唆に富んだ興味深い内容が満載なので、

是非とも全編読んでみて欲しい。

 

立ち方を変えると身体の可動域が変わるとか、

手を握ると歩きやすさが増すとか、

クッション性の高い靴が良いとは限らないとか、

へぇ〜そうなんだ!の連続です。

 

この本を手に取ってじっくりと読み込めば、

歩くこと、身体を使うことへの興味がさらに深まっていくことでしょう。

 

 

 

 

おまけ。

橿原市にて撮影。

「 昔の風景 」をイメージして、セピアっぽくしてみました。

3枚とも遠くに二上山が写っています。

 

二上山は奈良と大阪の境に位置する、標高500メートルほどの小さな山。

万葉集にも歌われ、たびたび歴史の舞台となった竹内街道が麓を走っています。

 

 

 

二上山は、飛鳥好きな私にとって心のよりどころ。

この姿を見ると、安らぎに満たされるのを感じます。

 

 

この写真は「 小学生の夏休み 」がモチーフ。いちばんのお気に入り。

虫取り網を手にした子供が走ってきそうじゃないですか?

なんとなく昭和っぽくないですか?