ある春の日の早朝。
うっすらと明るくなった公園の片隅に、奇妙な光景が浮かび上がった。
まるでたった今までそこで宴会が繰り広げられていたかのように、
飲み物がなみなみと注がれたカップや食べかけのコンビニ弁当などが並ぶレジャーシート。
しかし、周囲に人影は全くなく、あたりは不気味に静まりかえるばかりだった。
一体彼らはどこへ行ってしまったのだろうか?
専門家の中には、UFOによって連れ去られてしまったのだと言う者や、
次元の狭間に迷い込んでしまったのだと考える者もいる。
どちらにせよ、真実を知っているのは、
夜露に濡れた桜の花だけなのだ。
だから花見は嫌いです。
