例によって駆け込みで行ってきました。
いやね、
阿修羅展が実は最終日が一番空いてたという
衝撃の事実を知ったもので、
最近はみんな最終日を回避するのかなー、
ひょっとしたらサクサク入れるかなー、
なんて思って。
フツーに120分待ちでした。
どこのパンダが来てますの、という状況で。
つかイベントで120分待ちは久々だったな。
セイモくんのときの幕張の恐竜博以来?
あれ何年前だっけ…
ついたのが昼だったんで、
ちょっと待てば列がこなれるかしら、と思い、
チケットだけ買って(当券だったんですねー。この時点で無謀だ)
科博に飛び込み時間潰して様子を見たり。
ちなみに科博はリピーターズパスという年間パスポート持ってるので、
常設展なら好きなだけ出入りできます。
これね、1000円で1年間フリーな上、
ミュージアムショップやレストランも割引価格になるの。
普通に入ると大人600円だから、
年に2回で元がとれてお釣りがきちゃう。
なんつっても時間潰すのに最高の場所ですし。
おすすめします。
で、ちょっとして西洋美術館に戻ってみたら、
むしろ列伸び気味…
あきらめて並んだのが14時半ジャスト。
特別展のフロアに入場できたのがほぼ16時半。
なんて正確なタイムマネージメント。
でも、いったん入ってしまえば、
そこはさすが展示室の広い国立西洋美術館。
人の多さがそれほど苦にならず、
非常にのんびりじっくり観ることができました。
小さな美術館て生理的に好きだけど、
混むときはかなわんものね。
今回の71点の展示はバランスも分量も非常に良くまとまっていて、
以前のルーヴル展にあったような
「とりあえず持ってこれるもの持ってきました」感がなくて上品でした。
選り好みの激しい私としては、
個人的にはあまりピンとこない画もそこそこあったけど、
そんな画でも額装はことごとく素晴らしいよ。
絵画でも写真でもポスターでも、
飾り方で値打ち7割増しくらいになるやね。
で、今回の目玉、さぞ人だかりが…と思ってたら、
さほどでもなかった(あくまで予想との比較でだが)、
本邦初上陸のフェルメール、レースを編む女。
やっぱり一際異彩を放ってるというか、
あらゆる意味で同時代の他の絵とズレてる。
全然知らないで観たら、
なんか別の時代の絵画が間違って紛れ込んでるに違いないと。
実際に会場で観るとよけいそう思う。
どう考えても地味だし。
他の絵画が17世紀という時代と完全に一体であるのに比べ
(技巧や演出含め。それ自体はもちろん偉大なことです)、
フェルメールのほとんどの作品は、
21世紀のフツーの感覚とあまりにシームレスというか。
自分は絵画でなく写真しかやらないけど、
真面目な話、ホントに参考になるわけですよ。
「刺激を受けました」みたいな観念的なことでなく、
空間構成も、光の演出も、
極めて実践的に、「使える」発想に満ちているの。
写真との親和性という部分では、
フェルメールはカメラの原点であるカメラ・オブ・スキュラを使って
制作していたとも言われてるから当然かもしれないけれども、
だとしても300年以上も「使える」普遍的な演出って。
えらいことだと思いませんか。
300年以上ですよ。
やっぱり特別な画家ですな。
ホントは、今、常設展示の中でやってるコルビジェの小特集も観てくるつもりだったんだけど、
120分待った上に71点も観て疲れ果てたのでまた今度にしました。
8月いっぱいやってるしね。
とかいってるうちにきっとまた駆け込みになるわけだが。


