前にも書いたように、国別対抗戦には
あまり気乗りがしてませんでした。
フィギュアスケートってのはひたすら自分の内面と戦うスポーツで、
誰かと直接争って勝ちましょう、という性質のものではないと思うのね。
リンクにたくさんの選手が集まって、見かけ上は競ってるけど、
彼や彼女が戦ってるのは、あくまで自分の100%を発揮できるか、という
文字通りの自分自身なのであって。
たまに口撃で空中戦に持ち込もうとしたり、
人に頼んで物理的にぶん殴ったりして
「戦って」しまう人がいましたが、
そういうのは特殊すぎる例。
だからさ、
日の丸振り回して「ガンバレニッポン」てノリが
これほどそぐわない競技もないと思うんですよ。
フィギュアスケートは究極の個人競技であって、
力を合わせてどうこうしようってのはなんか違う。
楽しいのは認めるんですね。
現に選手たち自身がめちゃめちゃ楽しそうだったでしょ。
応援席で大騒ぎして。
それも含め、あのノリは正直楽しかったのよ。
だからよけいにいかんのではないかと。
これ、ISUの正式な競技会ですよね?
エキシビションマッチじゃないんですよね?
そこには超えてはいけない一線あるんじゃないか?
で、一番気になってたことがひとつ現実になっててね。
世界選手権の緊張感の頂点の中で叩き出した「200点超え」と、
「いつもと違う」ノリの特殊な競技会の、
一種リラックスした雰囲気の中での「200点超え」は、
ホントに等価なのか?
真央ちゃんがいい形で今季を終えたことは率直に嬉しいし、
「ほら、最後は辻褄あわせるでしょこのコは」といつもの勝手な自慢を繰り返すんですが、
その「いい形」が韓国人が参加できない競技会であったことに
違和感というか後ろめたさを感じるんです。
まぁジョアニーにはきっちり借り返した感じだけどな。
2年後にまたあるそうですが、
やるならこんな時期じゃなくて、シーズン頭とかに賑やかしでやってくれたほうがいい気がする。
ただね、
繰り返しになりますが、
笑顔で終わったことはやっぱり良かったんだと思います。
ワールドチャンピオンが連覇することの難しさは最初からわかっていて、
そもそもここ数年、世界王者になった選手のほとんどが翌年スランプに陥ってるから、
実は今年結果が出せないかもしれないことは覚悟してた。
縁起が悪いから言わなかったけど。
残念なのは、「仮面舞踏会」という、本当に素晴らしい、
10年に1度出会うかどうかの見応えのあるプログラムで王者になれなかったこと。
でも、それも今夜の演技でちょっと溜飲が下がったかな。
そういう意味では存在意義があるのかもしれないね、WTT。
あともうひとつの大きな存在意義は、
成美ちゃんがたくさんテレビに映ったことでしょうか(笑)
かわいいでしょー、成美ちゃん。
つかペアとアイスダンスの選手本気で育てないとダメね、
とスケート関係者が思い知ったことこそがWTTの存在意義か?
……語らないはずだったことに踏み込んでしまってますが、
まぁこれで本当に08-09シーズン完全終了。
おつかれさまでした。
今はバンクーバーまで冬眠していたい気分。