「音楽は音楽以外の何ものも表現しない」──I.F.ストラヴィンスキー
最近、アルバムを初めて聴くときって、フルコーラス聴かずにどんどんスキップしてしまうことが多い気がする。
後でゆっくり聴くから、とりあえず全体を把握しちゃいたい、みたいな、せわしない感覚。
でも、「Notes 4 You」、すなわちBRIGHTの1stフルアルバムは、そうじゃなかった。
すでに何度も聴いてるはずのシングル曲も含めて、気が付いたら全部聴いてた。
しかも時間が過ぎるのが早いのよ。
最後のボーナストラック「Brightest Star~Unplugged~」が始まったとき、「え、もう終わり?」て思った。
インターリュード除いても13曲も入ってるのにですよ?
もうとにかく、CDから音が流れている時間の全てが密度が濃くて、充実していて。
「Love & Joy」で暖まって、
「One Summer Time」で弾けて、
「I'll Be There」で胸を熱くして、
「My Darling~ I Love You~」でニコニコして、
「Watch Out」で燃え上がって、
「You Were Mine」でどん底に突き落とされて(笑)、
「恋をして」でキュンとして、
「Believe」で優しくチルアウトして、
あっちこっちへ振り回されながら、とにかく楽しくて仕方ない。
それは、「歌」の、もっといえば4人の「声」そのものの美しさが一瞬も休むことなく全編に満ちあふれているから。
重なりあったり溶け合ったり、逆に跳ね返って浮き上がったりして、
4つの声が描き出す音空間は、ゴスペル本来の陶酔感を包み込みながら、それを軽やかに乗り越えて見せ、
一方で、ポップスでありながら純音楽的な興奮さえもたらす。
だからね、スキップする理由がないんですよ。
BRIGHTの歌を聴くとき、そもそも「どんな曲か」を理解しようとして聴いてないから。
その瞬間にそこに存在する彼女たちの「声」そのものを聴いているから。
もちろんBRIGHTのナンバーが特に同世代の女の子に愛される大きな理由には
彼女たち自身によるリアルでストレートな歌詞の存在があって、
その魅力はそこそこお兄さんの自分も十分にわかるんだけど、
例えばあなたが日本語が全くわからない外国人だとしても「You Were Mine」を聴けば哀しくなるはずだし、
「恋をして」を聴けば切なくなるはずだと思う。
つまり、
BRIGHTの歌声は歌詞を伝えるためにあるのではなく、
全ての歌詞はBRIGHTの歌声を伝えるために紡がれている。
そういう関係。
うん、いいこと言った(笑)。
そんなわけで、ヘビロテし続けているこのアルバムを聴くたびに、冒頭の言葉を思い出すんですよ。
これが音楽だな、これが歌だな、と。
本当に、いいアルバムだよ。
まだの人はダマされたと思って一度聴いてみてほしい。
これ聴いて何も感じないなんてあり得ないから。
そして、
音楽を聴く行為がいつの間にか「鑑賞」ではなく「確認」の作業になってしまっていた自分に、
音楽が、そして「歌」がこんなに楽しいものだと思い出させてくれたBRIGHTに感謝。
キミらのファンであることを、誇りに思ってます。
