今回は、3.いて座です。
いて座(射手座、Sagittarius)は、黄道十二星座(星占い等で星座名はよく出てきますね)の1つとなっています。
いて座は、6つの星が、北斗七星に似たひしゃく状に並んでいることもあって、中国では二十八宿の1つ斗宿とされており、日本でもこの部分を「南斗六星」と呼んでいます。また、西欧でも「ミルクディッパー」と呼ばれることがあります。
ε星、σ星の2つの2等星があります。なお、固有名がついているのは、以下の星となります。
☆α星:ルクバト(射手のひざ)は4.0等級の暗い星です
☆β星:アルカブ(射手のかかと)γ2星:アルナスル(矢の先端)
☆δ星:カウス・メディア(弓の中央)
☆ε星:カウス・アウストラリス(弓の南)は、いて座で最も明るい恒星
☆ζ星:アスケラ(腋の下)
☆λ星:カウス・ボレアリス(弓の北)
☆σ星:ヌンキ(海のしるし)は、いて座で2番目に明るい恒星です
また、いて座は、銀河系の中心がある方向なので、天の川の密度はこの付近が最も濃いところになります。写真で見ると、いて座には赤色をした多くの星雲がある事が分かりますし、星団も多く見られます。
★M22:球状星団
★M55:球状星団
★M8(干潟星雲):散光星雲。望遠鏡で見ると大変きれいです
★M17(オメガ星雲):散光星雲。白鳥星雲または馬蹄形星雲とも呼ばれます
★M20(三裂星雲):散光星雲
いて座には神話があり内容としては、
いて座は、アルテミスから狩猟を学んだケンタウロスであるケイローンが弓を引く姿で親しまれています。ヘラクレスが誤って放った毒矢が当たり、苦痛のためゼウスに死を願って聞き入れられ、彼の死を悼んで天に上げられて星座となったとする話が定説となっています。 勇者オリオンを刺し殺し、その功績で星座とされたさそりが、天上で暴れたときのために、いて座の弓は常にひかれたままであるとされています。