小さな変化を見逃さない。 | 「正真正銘の勝負師」への道程

「正真正銘の勝負師」への道程

「若者たちに『わくわく』を届けたい!」
そんな想いを抱き、働きながら法律家になることを目指しています。受験勉強のことだけでなく、日頃感じたことや考えたことを記録として残していきたいと思います。

うつ病を患っている職員。

自分が係長になった当初、彼女は仕事に対して「楽そうだから、この担当をやります。」「いまの自分にはこの仕事は無理です。」「わずかな仕事でも期限を切られてしまうと、強いプレッシャーを感じてしまうことを、わかってください。」と、ずっと後ろ向きだった。


そこで、何度も係の担当替えを行い、彼女にできる業務(単純作業が中心)だけをお願いしてきた。

もちろん、他の係員にも何度も説明をして、理解を求めてきた。

係員たちはそれに応え、課題解決に各々が真剣に取り組んでくれた。


最後の担当替えをしたのが、6月。

それから3か月。彼女の中にも、小さな変化が見られた。


業務内容が軽いから、そして他の職員の課題解決のレベルが上昇してきたからか、

彼女自ら「何か自分でもできることはないか。」と、係長である自分に問う場面が増えてきた。


僕自身がいい加減な部分があって、のらりくらりしていると、彼女は主体的に課題設定して、

解決案を示してくる。とにかく仕事に対して積極的に取り組みだしたんだ。


今日、彼女を呼び出して、3が月前と比べて主体的に仕事ができていることを伝えた。

主体的にやろうとしている仕事内容が、実際他の人と比べて非常に簡単な軽い業務であっても、

「主体的に取り組む」という姿勢そのものが重要であり、その意味で3か月前とは質的に大きな

変化があったはず、自信を持ってほしいと伝えた。


彼女はとてもうれしそうにはにかんでいた。


小さな変化であっても、それに気づけるように努め、気づいたらそれをタイムリーに伝えていくことは、

自分がコーチングにおいて重視していることである。


「自分らしさを発揮すること、変化を重要視すること。」


この哲学を自分自身が徹底させるとともに、係員にいい影響を与えられるよう、努めていきたい。