前回、トマトは10メートル以上伸びること。

そして、それを支える「ハイワイヤー栽培」についてお話ししました。

しかし、トマトが成長すると当然あるものも増えていきます。

それが 「葉っぱ」 です。

トマトは成長とともに、どんどん新しい葉を出していきます。


ここで、こんな疑問が浮かびます。

「葉っぱが多いほど光合成が増えて、収量も増えるんじゃないの?」

私も最初はそう思っていました。

しかし、答えは半分正解で、半分間違いでした。

確かに、葉は光合成をする場所です。

葉が多ければ、その分光合成できる面積は増えます。

しかし葉が増えすぎると、今度は別の問題が起きます。

それは 「光が当たらない葉が増える」 ということです。

上の葉が光を遮ってしまい、下の葉には光が届かなくなる。


そうなると、その葉は光合成をするどころか、エネルギーを消費するだけの葉になってしまいます(植物も人間と同様に呼吸をし、エネルギーを消費します)。


さらに問題なのは、ハウスの環境です。

葉が増えすぎると、

・風通しが悪くなる

・湿度が上がる

・病気が発生しやすくなる

といった問題も出てきます。

つまり、葉が多すぎることは必ずしもプラスではないのです。

そこで行う作業が「葉かき」 です。

これは、不要になった葉を定期的に取り除く作業です。

トマト栽培では、

・光が当たらなくなった葉

・役目を終えた古い葉

を少しずつ取り除いていきます。

最初にこの作業を見たとき、私は正直驚きました。

「え?葉っぱ取っちゃっていいの?」

光合成する場所を減らすことになるので、もったいないような気がしたからです。


しかし実際はその逆でした。

必要な葉だけを残すことで、光がしっかり届く樹を作る。

それによって光合成効率を最大化するのです。

ここでもまた、これまで学んできたことが繋がりました。

・光

・CO₂

・水

・環境


すべては光合成を最大化するための管理。

葉の管理も、その一つでした。

農業とは、

「最適な状態に整えること」

なのだと、改めて感じました。


しかし、ここでまた新しい疑問が生まれます。

「葉は必要な数だけ残す、でも収穫する果実はたくさんあった方がいいよね?」

その疑問は本当に合っているのでしょうか。



今回はここまでになります!

次回、

「実は多いほどいい?」

最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回もお楽しみに!





〜おまけ〜

今回は、葉の管理についてお話ししました。私達は、この葉をLAI(葉面積指数:Leaf area index)という指標を用いて管理をしています。1㎡あたりにどれぐらいの葉があるかを確認して何枚葉を切るのか、残すのかを考えます。計算などは難しいですが、指標があると分かりやすいので未経験者の方などは、ぜひ参考にしてみてください!