こんにちは!
Torque Athletic Golf Instituteのたいきです!
今回はエイジングとゴルフスイングについてお話させて頂こうと思います。
きっかけは東京にあるトータルゴルフフィットネスのボスであるツアープロトレーナーの菅原さんの話です。
『今のゴルフ業界を支えてくださってるのは中高年の人たちでしょ?ゴルフのコーチってどうしても若い人向けのレッスンをしてしまうから、その人たちに向けたレッスンについて真剣に考えてくれないかな。』
といわれました。
「一応そういう人たちにもスイング教えられるよ。」
と僕は答えたのですが、
『いや、もうちょっと深く考えてみて。。』
とのこと。
この人はとにかく優しくて思いやりのある方。
彼の元にはツアーにでているプロの選手はもちろん子供から中高年の方達が集まってきます。
彼を見ていると全ての人に愛情と情熱を持って接しているとわかるので、彼がこのように言ってきたのもすぐ納得できました。
そんなわけで、今回の記事では中高年の方達に向けたレッスンにはどのようなアプローチがあるか書いてみようと思います。
このブログはゴルファーだけではなくインストラクターの人たちも結構読んで頂いてるとのことなので参考にして頂ければ幸いです。
僕がアメリカの学校にいたとき、僕は運動科学とリハビリという学部にいたこともあり怪我や病気に関することをいっぱい勉強していました。
心電図を読めるようになったり、色々なタイプの重病患者に運動療法を書いたり、リハビリ中の患者さんたちの心電図を見ながら運動を監視したりっていうのが僕の学部で学ぶことでした。
僕はリハビリの分野に関して全くといっていいほど興味がなかったので、これらの分野を勉強するのが苦痛でしょうがなかったです(+_+;)
運動を処方する対象がSpecial Population(日本語だと特定年齢層というらしい)と呼ばれる方達でした。
運動を常に監視し、心電図に異常があった場合すぐに運動を中止したり救急車を呼んだりしなければいけない方達です。
ちょっとでも監視を怠れば、誰でも患者さん達を殺してしまうかもしれません。
そんな責任重大な仕事、俺は関わらねーよ!!
授業と研修を免除してくれー!!!(T□T) と何度思ったかわかりません。
それでも卒業するためにはそれらの仕事ができるように医療関係の授業を何個も受けないといけないわけです。
それらの授業には毎週毎週課題がいっぱいでます。
僕が卒業した学校の大学院は別にレベルが高いわけではなかったのでそこまで質の高い論文を求められたわけではなかったのですが、それでも何十枚というページ数をいつも課題として求められていました。
アホな僕が何十枚も英語でレポートなんてまず書けるわけありません。
なので、僕は医療や運動科学に関する研究論文をたくさん上がっているデータベースから片っ端から読み漁り、引用しまくってページ数を稼ぎまくるというスタイルで課題をこなしていきました(笑)
しかも医療関係に情熱を一切持っていなかった僕は医療関係の授業のレポートやプレゼンがあると全部ゴルフ関連のものしか書きませんでした。
ネタを収集するために、それはそれはもうたくさんのスポーツやゴルフの怪我に関する論文を読んだわけです。
スイング中のこの動きはどこの間接にどれ位負担がかかるとか
関節炎がある人たちができるエクササイズのアプローチとか
~という特定の病気を持っている人たちが運動をするときのガイドラインとか
全ては僕の論文のオチである『このように、安全なゴルフスイング・運動を提供することが患者のQOL(生活の質)を上げる』に辻褄が合わせるためでした。
しかし、そんなアホな僕でもそんな感じの論文を読みまくってわかってきたことがありました。
それは
『どうやら運動中の身体のアラインメントを正すと関節や軟骨、健、筋肉、骨、椎間板やらに負担が少ないっぽい!』
ということでした。
う~んアラインメントを正すねぇ。
あ。そうか。。
今まで生徒さんたちにゴルフスイングの形を教えてきたけど、それは身体のアラインメントを直してたってことのか。
しかも、どうやらハンク・ヘイニーが教えてるスイング理論が一番間接に負担がなさそうなスイングっぽい。。
というのがバイオメカニクスやら運動生理学、太極拳を勉強してたらわかってきました。
それから僕のレッスンの質が一段階上がりました。
スイング中の身体のアラインメントが良くなる+筋肉の性能を引き出す+脱力をスイングに組み込むことができたゴルファーのあらゆる年代の人のスイングの質が向上したからです。
それを一番実感したのはリッチモンド高校のAthletic Directorであるビル・オルカーノさんをレッスンしたときです。
彼はそこら辺のローカルのプロに5年間習っていたそうなのですが、全然結果がでなかったので僕の生徒さんの紹介で僕のところに来ました。
「俺はもう年(60代半ば)だからTOPで肩が回らないし腕が上がらない。身体中の間接も痛い。そして9番で90Yしか飛ばない。。でももっと飛ばしたいから助けてくれ!」
といって彼のスイングを見てみると、うーん。これじゃあ腕は上がらないなぁ。。というスイングをしてました。
それで2回レッスンしてあげたら、以下の画像のような変化が起こりました。
このとき9番で140Y飛ばせるとうになってました。
ドライバーは好きじゃなかったから打ってなかったけど、得意の5Wで230Y くらい普通に打てるようになりました。
関節の痛みもなくなったとかでとても喜んでもらうことができました。
彼の場合、飛距離が伸びるのは分かっていました。
だって身長がメチャクチャ高いんだもん。クラブも長いし。
それと自分が年だから肩と腕が上手く動かないっていってたけど、それもやっぱりそんなことなかった。
他の人にもよく見られる、自分で『自分にはできない!』という固定観念をを取っ払ってあげられたことも嬉しかった。
でも彼を教えて一番嬉しかったのは、彼のスイングから痛みを取り除くことができたことでした。
僕だったら大好きなスポーツをしてるのにどこか痛いなんて絶対イヤです。
だからレッスン後の彼の全ての変化が僕にはとても嬉しかったです。
僕は高校生のときからゴルフ場でキャディのバイトをしていたのですが、そのときから「たくさん練習しすぎて故障して夢を諦める研修生」をたくさんみてきました。
一生懸命練習しているのに、身体に負担をかける振り方をして故障しちゃうなんて悲しすぎます。
僕がアメリカにいった理由の一つはそんなゴルファーを減らす!というのもあったので、それができてかつビルのゴルフを向上できたのがとても嬉しかったです。
それから意識し始めたのは、ゴルフのインストラクターは常に生徒さんの身体に負担がかからないスイングというのを考えなければいけないということでした。
怪我をしてしまうのは身体の動かし方に何かしらの制限がかかっているもしくはかけている可能性があると考えられるので、それらを取っ払ってあげられると生徒さんのスイングはとても楽になります。
下の動画を見てみましょう。
こちらは僕がトータルゴルフフィットネスにきたときにパートナーの吉田ひろいちろうさんに紹介して頂いたビジターのGoudaさんです。
とてもシャキシャキされている方なのでお若いのかと思っていたら、なんと70歳を越えられているとのことでとても驚きました。
レッスン前はフィニッシュの度に身体がグラついていましたが、レッスン後には綺麗にフィニッシュがとれるようになっています。
そして、次にお会いしたときには新しいフィニッシュを完全にマスターされていました。
今はこのGoudaさんのフィニッシュの形を若い子達を指導するときによく使わせて頂いています(笑)
運動学習的になぜGoudaさんがこのフィニッシュをマスターできたのかとを考えたとき、彼の脳がこのフィニッシュを楽だと判断のではと僕は考えます。
脳は楽をするのが大好きなので、彼の脳が身体にこのフィニッシュをやってもらいたかったのでしょう。
だから身体が素直にこの動きを受け入れられたのではと思います。
そして先日のレッスン後、Goudaさんは僕に
『まだ自分は未熟者だからスコアは出せていないが、宮崎さんのおかげでコースでもこのフィニッシュが取れるようになって嬉しい。とても感謝している。』
と言葉をかけてくださいました。
本当に嬉しかったです。
お爺ちゃんに僕のような若くて未熟な人間のお話を聞いて頂けるだけでもこちらは恐縮してしまうのに。
もしかしたら、僕ではない誰かならもっとこのお爺ちゃんのゴルフスイングを向上させられたかもしれないのに。。
そう。
僕はまだ勉強不足なのです。
もう何人も高齢の方達をレッスンしてきました。
~が痛いというのを取っ払ったり楽にスイングできるようになったというのはいつも言ってもらえるようになったんだけど、
その高齢の方達の多くが求めている「飛ばし」を達成できないことが多いです。
NYなら僕の先生であるカークのフィッティングの力を借りれば達成できたこともあります。
でも、日本に彼はいないし。。
そして今のところ、僕は「スイング時の身体のアラインメントを整える」というアプローチ以外の方法で早くて効果的に高齢の方達のスイングを治す術を見つけられていません。
僕の今やってることは穴だらけなんです。
だからやっぱり勉強はし続けなければいけないんだと思いました。
身体が回らない?じゃあ手首を多く使うスイングにしましょうとかっていうアプローチは妥当。
でもきっとベストじゃない。
幸いにも今僕が働かせていただいているトータルゴルフフィットネスという場所には
ドクター、トレーナー、セラピスト、コーチといったそれぞれの分野のエキスパートがいます。
彼らの力を借りて少しずつでも中高年の人たちのスイングをより良くするヒントを見つけられればと思います。
ヒントさえ見つけて、後はまた論文を読み続ければあるときポンっ!と解決策が見つかると思うので。(おめーにはそれしかねーのかよ!(=□=;))
そんなわけで、今回のまとめは
・スイング中の身体のアラインメントを治すとスイングによって起こる怪我を軽減できたり取り除くことができる。
・怪我などの制限がない場合、自分でできないと思い込んでるだけでできる動きが意外とある。
・ゴルフのインストラクターにとって医療関係の勉強は拷問と一緒。
ということくらいかな!
最後にGoudaさんへ一言。
今回こちらの記事にGoudaさんの動画を載せさせて頂く許可をくださりどうもありがとうございました。
そしてGoudaさんからの感謝のお言葉を頂けたのは僕の一生の誇りです。
これからも精進して参りますので、どうか見守っていてください。
今回は以上です。
長文・駄文失礼致しました。
P.S.
今年のマスターズは歴代最高に怪我人が多いんだとか。科学的に身体の動きの効率を上げることを求めすぎ、選手の身体への負担を無視した結果こうなったんじゃないのか?選手生命を削るようなスイングやトレーニングはどうかと思うぜ!
たいき





