「剛」と『柔』 中国武術とゴルフ その1 + アプローチビフォーアフター動画 | 宮崎太輝のグローバルスタンダードゴルフ!

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NY出身のティーチングプロ/トレーナーであるタイキが、日本のレッスン業界を面白くするために始めたブログ。日本とアメリカ最先端のゴルフレッスン/トレーニングの違いを教えてあげちゃいます;)



こんにちは!Torque Athletic Golf Instituteのタイキです!!

このブログを初めてから

ずっと飛ばしに関するテーマ、いってみれば「剛」の要素についてしか書いて来なかったので

今回は「脱力」をテーマにしてゴルフスイングに「柔」の要素を取り入れることについて考えてみようと思います。

まず、こちらの動画をみてみましょう。



はい。太極拳です。

全身がリラックスしていて、拳士の方がとても滑らかな動きをされているのがわかりますね。

このようにリラックスした状態で身体の動かすことができれば、どんな人でもきっといいゴルフスイングができるんじゃないかって僕は思います。

余計な力も入ってないし、身体にも負担が少なそう!

本当に力がほどほどに抜け、なつそこそこのフォームをしていたら加齢でも間接のあまり痛めずにず~っとゴルフできるんじゃないかなぁ。

そんなわけで、ほどほどに力を抜いてスイングすることの利点について考えてみましょう!

その鍵となるのが、中国武術になります♪ ;)

ちなみに僕はアメリカで中国武術を習っていました。




太極拳と剣を3年、形意拳の槍と八極拳を1年、そして散打と呼ばれる中国の総合格闘技を同時進行でやってました。

なんでそんなにいっぱいやったの?と思われるかもしれませんが、それは良い先生と兄弟子と出会ったからです。

彼らは僕にゴルフスイングを良くするための要素を段階的に教えてくれました。

僕が彼らに会ったのはアメリカにいって2年目くらいのときです。

彼らは僕が下宿していたお寿司屋さんのお客さんでした。

彼らはご飯を食べながら、元レスリングのオリンピック候補選手だった大将と柔道の話をしていました。

僕は高校から大学生の中ごろまで、ゴルフの集中力を会得するために合気道をやっていたこともあり、ウェイターのお手伝いの最中にも関わらず彼らの話の仲間に入れて頂きました(笑)

すると、中国人のお兄さんはあらゆる中国武術の師範代でもう一人は槍のNY代表の選手ということがわかりました。

うっひょー!!カッコイー!!XD

ということで、僕は彼らと凄く仲良くなったのです。

そのとき、先生が僕に「タイキはゴルフのコーチなの?じゃあスイングの動画みせてよ!」といわれ、僕のアイアンショットの動画をカメラで見せてみました。

しばらく動画を見た後、先生は

「ねえタイキ、このスイングの最初の部分の動きはこれでいいの??」

と聞いてきたのです。

それはクラブを振り上げるテイクバック始動のほんの一瞬。

そしてそこは、ゴルフのインストラクターたちには一回も指摘されなかったポイントなんだけど、僕がず~~~~っと気になっていたポイントでした。

「なんでわかったの!?」

「クラブの挙動がここだけおかしくない?」

スイングを確認してみると、



確かに。。

始動のほんの一瞬だけだけど、クラブが早く動いてる。

なんでこいつはゴルフをやったことがないとかいってるクセに、こんなことわかるんだ????

と頭に?マークがいっぱいになった僕に、彼は

「それじゃあ一緒に太極拳をやってみようか。」

といってきました。

僕は完全にゴルフの上達に行き詰っていたのと、NYで何かしらの武道をやりたいと考えていたので彼の誘いに乗りました。

それから僕の太極拳漬けな日々が始まったわけです。


毎週末彼らがやっている大学の太極拳のクラスにアシスタントとしていったり、週に2・3回彼らの家にいってリビングにマットを敷いて3-4時間投げたり投げられまくったり。。

学校でも新しく入ってきたクラスメイトの台湾人の女の子と中国人のお兄ちゃんがそれぞれ太極拳と形意拳の師範代だったり笑

中国拳法のUSオープンの手伝いにいって色々な先生たちの知り合いができたりで

中国武術の世界と触れ合う機会を頂きました。

中国拳法の稽古もそうですが、太極拳などの思想も色々と教えて頂けてとても楽しかったです。

そしてそんな中国拳法のレベルの高い人と触れ合い、彼らの練習や演武をみてると、素人の僕でもなんとなく彼らの理想的な身体の使い方っぽいのがわかってきました。

なんだかこの人たち、身体を凄く柔らかく使ってるぞ!

しかも、力を入れるときは全身をバネみたいに使ってる!!

でも、それっぽい動きを自分なりにやってみても何か違う。。

そんな日が1年くらい続きました。

そんなある日の稽古中、いつものように太極拳の型の練習をしていると先生が「力が入ってるから脱力して」と言われ力を抜いたのですが、

「はははタイキ、それは本当の脱力じゃないよ」と言われました。

僕としては「????」って感じでした。

だって、本当にこれ以上力抜けないし。。

「まだ先生がいう脱力ってわからないんだけど、そのうち僕にもわかるかなぁ?」

「そうだね、いっぱい練習してたらそのうち身体の声が聞こえてくるから。そうしたらその声に耳を傾けてみればいいさ。」

「はい!わかりました!頑張ります!!(心の声:わけわからん(*_*;)」

こんな感じで、何かを掴んでやろうとよく独りで型の練習をやっていました。

するとある日、先生が「そろそろだね」といって僕に剣をくださいました。

「ゴルフは道具を使うから、これからは剣で稽古しよう。」

と言われ、太極拳から太極剣の稽古をし始めました。

で、型をやっているときに下の画像のような形を作ったときに先生がそこからさらに脱力しろっていってきたのです。


*画像のおっちゃんは、僕の先生じゃありません(笑)*

はははご冗談を!

これ以上タイキの手首は折れませぬ!

といったところ、

「でもタイキの剣は、もっと先に行きたいってさ」

と言われ、しばらく考えた後、きっと剣の重さを利用しろっていってんだろうと思って剣の重さに手首を委ねてみました。

そしたらそっからさらに折れる折れる笑

下の画像くらい手首が折れました。



で、そのとき気がついたんです。

自分で脱力してると思ってるけど、脱力にはもっと先があるんだって。

そしてそれに伴い、間接の可動域が大きくなるのと同時に筋肉がより柔らかく伸びていくんだと。。

それからもずっと脱力を会得するために剣を使った型の練習していたのですが、

ある日突然先生と兄弟子が僕の型をみて

「よかったねタイキ。動きに流動性がでてきたよ!」

と言ってきたのです。

ここでいう流動性とは、それぞれの身体のパーツの動きが一定に動く様のことだと思います。

僕が最初に先生から型を習ったとき、なるべくそれぞれの身体のパーツを一定のスピードで動かしなさいと教えられていたのですが、僕にはそれがとても難しかったです。

例えば、僕は上半身の動きが強かったのであらゆる動きをやると上半身の動きの後に下半身がついてくるって感じでした。

上半身と下半身がそれぞれ別のスピードで動いてしまっていたら身体の動きに一体感がでないのです。

上半身と下半身の動くスピードが同調していると、身体の動きは緩やかに見えるとのことだったので、僕は身体が動くスピードを一定に保つ練習に専念したのです。

そしたら少しずつ、僕の型の動きに一体感と滑らかさがでてきたようで、

最終的に先生と兄弟子が「流動性」という言葉を口にしたのだと思います。

「動きに柔らかさと流動性がでてきたから、もう大丈夫でしょ。」と先生が言い、

兄弟子と一緒に練習場へ。

しばらくボールを打っていると

「型の練習をするときにみたいな心構えで普通にボール打ってみてよ。」

と言われ、

『えっ?型をやるときみたいに??う~~~~ん。こんな感じかなぁ。。』

って感じで自分なりにボールを打ってみました。

そしたら、凄く動きが滑らかだったんです。

元々あったボールを打つときの構えの力みは太極拳の演武をやるときのリラックス感のおかげで消えました。



スイング時の不自然なクラブの挙動も、身体を動かすときの流動性がでたおかげでなくなりました。

今まで意識したことがなかったのですが、

クラブの重さを自然と感じれたり

身体のコントロール力が上がったのか、ずっとあった切り返しで腰を早く回しすぎる癖も消えました。

まあとにかく、

「型を行うときみたいな心構えでボールを打つ」ことを意識したとき、ようやく僕の太極拳の練習の成果がゴルフスイングに活きたのです(笑)

太極拳のトレーニングによって他にも色々といいことがあったのですが、

一番大きかったのが「動きに柔らかさと流動性がでた」ということでした。

その威力はゴルフのショットの8割を占めるというアプローチショットで感じることができました。

アプローチショットを行うときに柔らかさと流動性がでると、

以下の2つの動画のようにスイングの印象が変わります。





このお二人にはアプローチショットの流動性の説明と、柔らかくスイングすることの利点を簡単に説明させて頂いたわけです。

*その利点
・アプローチショットが柔らかい球質になる
・手首が余計なことができなくなる
・フィニッシュの位置が楽
・フィニッシュの位置が毎回同じなのでその途中経過(TOPからフォローまで)が毎回同じになる
・その他色々♪

それでしばらくボールを打っていただいたら、

彼らはアプローチで強く打ってしまう「剛」の打ち方から、『柔』の打ち方へシフトできるようになったのです。

『柔』の打ち方にきちんとシフトしていけたら、彼らはその利点に後々気がつくと思います。

いっぱい、あるんだぜ!笑

そして上の動画のお兄さんに関しては、アプローチショットで得た『柔』の要素をいつの間にか普通のショットに適応していました。



BeforeとAfterで全然スイングの印象が違います。

彼の場合、これから練習場にいって実際のボールの飛び方やらを見て

かつ彼自身のフィーリングと相談しながらスイングの「剛」と『柔』の割合を決めていく必要があります。

どうなるかはわかりませんが、悪い方向には働かないと思います;)

というわけで、今回のまとめです。

・太極拳をやると、ゴルフに色々いいことあるぞ!
・身体のそれぞれのパーツを動かすスピードをコントロールできると動きに滑らかさがでる
・『柔』の要素を身につけるといいこといっぱい!

ちょっとテキトーになってしまいましたが、こんなもんでいいでしょ(笑)

次回は「剛」と『柔』の両方を兼ね備えた身体の使い方について書こうかな!

それではまた今度!

ダラダラと僕の昔話に付き合ってくだってどうもありがとうございました。

たいき