ナゴルノカラバフ ステパナケルトとシューシ | たまたま地球放浪

たまたま地球放浪

2013.6.18〜2014.7.26

約1年と1ヶ月かけて西回りで世界一周してきました。
旅中のことをダラダラとテキトーに書くブログです。
あと四国歩きお遍路についても書いてます。現在自転車で日本一周中。あとモノノフ。よかったらどぞ。

こんにちは。



ゴリスからは東へ、ナゴルノカラバフ自治共和国の首都ステパナケルトへ到着です。
ナゴルノカラバフとはアゼルバイジャン領域内にあるアルメニアが実行支配している土地。
一応アルメニアから独立していて国旗も違うしビザも必要なんだけど、通貨も同じだし住んでいるのもたぶんみんなアルメニア人。だから要はアルメニア。だけどナゴルノカラバフを国として認めているのはアルメニアだけ。地図上はアゼルバイジャンになっていてナゴルノカラバフの表記はなし。アゼルバイジャン領だけどアゼルバイジャンに入国ではなく、ナゴルノカラバフに入国です。わけわからん国です。いや、国じゃないのか。
取り合えず今回のこの旅では''国''としてカウントせずアルメニアってことにしておきます。
将来、この国?が正式に独立して対外的に認められたら面白いですね。


で、ナゴルノカラバフって特にそんな見どころはないです。
でもちょっと複雑なこの国、どんなところなのか気になったので行ってみることにしました。


ゴリスからはマルシュで2時間くらい、2000ドラム。10:30発。
街の北を走るエレバンとステパナケルトを結ぶ幹線道路に出るとマルシュ乗り場があります。


1時間くらい走ると国境?へ到着。
イミグレーションとはほど遠いちっちゃな管理事務所みたいのがあるだけ。
$世界一周 きよし放浪記



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免税店?ちっちゃな商店あり。
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ナゴルノカラバフはビザが必要なんだけど、ビザは入国してからステパナケルトで取得でもオッケーっていう適当っぷり。僕以外の他のツーリストもみんなビザを持ってなかった。で、アルメニアのビザはシングルでも行って帰って来れます。もうアルメニアでいいじゃないのって感じです。
入国?はスタンプもなし、パスポートを確認されて、ステパナケルトの外務省の場所を書いた紙を渡されて終わり。ビザはどうした?って質問もなし。


国境からはまた1時間くらいでステパナケルトへ到着。
バスのおっちゃんはありがたいことに外務省の目の前まで行ってくれました。


外務省。ここでビザの申請をする。
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ビザは申請書記入してビザ代を払って10分で発行。ビザ代は3000ドラム。
この時パスポートにビザを貼るかどうか聞かれるので念のため別にしてもらいました。
何故ならナゴルノカラバフのビザがあると対立してるアゼルバイジャンに入国ができないから。
アゼルバイジャンに行くことはないと思うけど、10年パスポートだし一応。
で、出国する時にビザっていうより申請した証明書?みたいのを渡す必要があるので大事に保管しておきましょう。ちなみにエレバンでもビザは取得できるみたいだけど手間を考えるとステパナケルトで取った方が楽だと思います。
何はともあれナゴルノカラバフビザ無事ゲット。
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宿はここでも情報ノートに書かれていた''エルミラの家''へ。
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ドミで3000ドラム。Wifiあり。なのにシャワーなし。
こっちの人はあまり風呂に入る習慣がないんでしょうか。それとも住んでる人用にはシャワーあるのかな。わからん。エルミラのおばあちゃんは足が悪いらしくて、実質娘さんが色々やってます。
フレンドリーで可愛いです。PCで翻訳しながら色々話をしてくれます。


ステパナケルトはこの国の首都でメインストリートは結構発展してます。
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でも一歩道を外れるともうこんな感じの景色になる。
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まぁ首都っていうよりただのアルメニアの地方都市って感じです。人もよく、みんな挨拶してくれます。よい意味で田舎感丸出し。


通りには国旗がズラッと掲げられてます。
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ステパナケルトからマルシュで30分くらい行ったところにシューシという街があります。
この土地を巡って内戦が激しかった場所みたいで廃墟の多い街です。まるでゴーストタウンのような不思議な雰囲気を持ってます。でもマルシュを降りた近くにはツーリストインフォメーションもあり、一応は観光地になっているようです。ここでいくつか教会と、景色のいい渓谷の場所を教えてもらった。地図はひとつしかなかったので写真で保存。



街の至る所に廃墟が。
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街の中心にあるでかい教会。
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もうひとつ小さな教会。
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誰もいなくて、めっちゃ静かで、しばらくぼーっとして考え事をする。
最近こういうことが多いな。でも、すごいいい雰囲気。誰もいないところって寂しいけど教会とか遺跡とかはその方が好きかも。



街のはずれの渓谷。
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ステパナケルトに戻って有名な''我らの山''へ。
どうやらこのモアイ像みたいのがこの国のシンボルになっているそう。
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地元の観光客も多く、新郎新婦の姿なんかも。
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ステパナケルトを歩いていて感じたのは若者、特に子どもが多いこと。
日本の感覚で地方都市や''田舎=若者がいない''とか''少子化''とかいう頭になっていたけど本当に子どもが多い。シューシにもたくさんいたし。子ども達の方がまだ少し英語がわかるみたいで、この国の教育も少しづつ変わっていってるのかもしれません。
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めっちゃ絡んできた子ども達は何故か10ドラムをくれた。むしろこっちが日本の10円玉くらい記念にあげたいくらいなのに。残念ながら持ち合わせがなかった。そして携帯を取り出していきなりエロビデオを見せてきた。お前等まだ小学生だろう。ネットの凄さを知った。



彼らは自分の住んでいるこの場所が、他のどの国からも認められていない国ってことをどんな風に考えているんだろう。例えば、僕の住んでいる実家あたりが実はここは日本しか認めていない別の独立国でしかも本当は他の国の領土なんだよって言われたら、なんか複雑な気持ちになりそう。だって少なからず自分は''日本人だ''とか、海外に出れば''日本国籍を持っている''って意識があるじゃん。でもそれが認められていない国の人間だとしたら、そこにどんな意識を持つのか。気持ちはアルメニア人って感じなのかな。わからないけど。無邪気な子ども達がそんなことを意識してないかもしれないけどね。



他の国の土地を実行支配している国ってなんか危険そうなイメージだったけど、結構ツーリストもいたりして、簡単に入れて普通に安全な場所でした。さすがにアゼルバイジャン側へ近づくのは危ないかもしれないけどね。


次はまたゴリスに戻って、ついにイランへ向かいます。
イランと言えば何気にネットの情報規制がある国です。中国のネット規制については知ってる人多いと思います。でもまさかイランまで規制してるとは思いませんでした。
FacebookとかLineとかYahooとかだめみたいです。
しかし規制する側があればそれを破る側もあり。ネットは全然詳しくないけどVPNを使えば普通に使えるそうです。VPNとか全然よくわからず結構格闘してました。そして何とか多分VPNに繋げるようになった。。。はず。
ブログの更新できるかなぁ。。。



取りあえず次はイラン編へ突入です。


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