5月の読書メーター
読んだ本の数：2
読んだページ数：840
ナイス数：15
闇の底 (講談社文庫)の感想
★4つ。子供への性犯罪がおこる度に、以前性犯罪者となった人が殺されていく。犯人はサンソンと名乗り、刑事を翻弄していく。性犯罪への処罰が軽い日本ではこのサンソンが「正義」として取り上げられてしまうのは分かる気がする。 最後、犯人と予想していた人ではない私の中でどんでん返しがあったけど、次なるサンソンが出ないよう、リアルの世界でも性犯罪者への処罰は重くするべき。せめて世界基準にしてもらいたい。と痛感する本でした。
読了日：05月24日 著者：薬丸 岳
新装版 極北クレイマー (朝日文庫)の感想
★4つ。破綻寸前の極北市民病院に赴任した今中。病院の内情は悲惨極まりなく、モンスター患者に、やる気ゼロの医師と看護師。院長筆頭に曲者ぞろいの面々。財政困難な市であり、予算もなければ人もいない。改革の実行どころではない。「こんな病院あるの？」と驚きの連続だけど、実際の地方病院の現状なのだろう。三枝先生の逮捕は胸が痛かった。姫宮の登場部分だけがスカッとした。医療提供を当たり前に思う国民モラルも問う作品。
読了日：05月09日 著者：海堂 尊
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