⑴ 統合先の宇野中学校は「津波浸水想定区域」で、「液状化は極めて高い」危険区域に指定されている。そのため南海トラフ大地震発生の際は、宇野中学校は地域住民の避難所には指定されていない。
⑵ この学校統合・再編計画策定の前に実施したパブリックコメントでは、市民から「校舎周辺地域が浸水(液状化)すれば、被災時に保護者が車で迎えに行けなくなる可能性もある。災害時に怪我をした児童がいた場合、周辺が浸水、液状化すれば、救急車、救助者が学校に来れず、ヘリによる救助もできないのではありませんか。 どの程度、防災視点を考慮しているのでしょうか。 本計画では防災観点での記載が非常に少なく、なぜ津波、土砂災害等の浸水深や対象該当だけの記載としているのかといった疑問が出ますので、丁寧な記載をお願いします。」とのコメントが寄せられている。
⑶ この意見に対する回答は、「小中学校の校舎の耐震性については、耐震性を満たさない建物は、補強工事や建て替え等を行い、基本的には校舎の耐震性は満たされてい るため、特に耐震性の記述はしていません。 防災上の視点は、学校再編にあたっての優先事項の1つとして安全面の検討もしていますが、実際には、各学校の災害別の避難マニュアルに基づいて避難行動をとることになります。」との回答だけである。
⑷ 津波・液状化の被害が想定される宇野中学校に、玉中・日比中から200人ほどの生徒が統合され、新たな玉野中央中学校として500人規模の新中学校をスタートさせる。回答は「防災上の視点は優先事項の1つとして安全面の検討をしていますが、…」と記述しているが、どのように検討されたのか不明である。
高台にある日比中の存続ではなく、わざわざ宇野中を増設して、もし、大規模災害が発生し、甚大な被害を受けたら、生徒増による安全避難においても新たな課題が生じるが、どのように検討しているのか。液状化被害となれば、校舎使用は困難になることも想定されるが、市民の率直な疑問や意見に対して、明確な回答がなされていない。ちなみに、南海トラフ地震発生時は、宇野中は高台にある築港小学校への避難となっているが、この数年、築港小学校までの避難訓練は行っていないことが、情報開示請求で明らかになっている。