『お姉ちゃんはいつも演技がかっているよね…』
次女が言った…
長女が仕事が終わって、電話をかけてきたのだ…
(調子が悪そうに少しせき込んだ声で…)
『もうすぐ、駅に着くんだけど…
迎えに来れる…?』
結構つらそうで、直ぐにでも家に帰って寝たい…
という感じの声だった…
私が、携帯をハンズフリーで取ったため、
横で聞いていた次女が、姉の声を聞いていて、
演技掛かっていると指摘したのだ…
確かに、いつも迎えに来てほしいときには、
極端に調子の悪い声を出したり…
わざと元気のないような声で電話をかけてくることもあるのだが…
『どうしたの、調子悪いの?』と、わたし
『頭が痛くって…』
『分かった。迎えに行くよ…』
わたしは、今日は大型連休の最後の金曜日で家にいたため
迎えに行くことにした…
『演技掛かっている…』
人はだれしも、他人に対しては自分を装う所があるようだ…
演技するには…
それなりに、演技するだけの理由があるのだろう…
そこには、分かってもらいたい…
自分の状況…
という感じで…
自分の状況を他人に知らせたい…
と言う想いが隠れているのだろう…
かくいう次女も…
そして、わたしも…
他人(ひと)に対するときには、その人その人別々の顔がある…
そして、人に対する時、いつも人は演技している…
わたしの場合であれば…
家内に対する時…
長女に対する時…
次女に対する時…
三女に対する時…
義母に対する時…
父に対する時…
母に対する時…
妹に対する時…
会社の同僚に対する時…
会社の上司に対する時…
会社の部下に対する時…
お客さんに対する時…
それぞれ違った顔を持っている…
自分自身に向かう時…
その時のが、一番素直な自分に出会える気もする…
私は、会社で今までは、事務職の仕事をしてきた…
どちらかというと、会社の人やお客さんの間を取り持つような仕事…
まあ、自分でそう決めつけていたところもあるのだろうが…
どちらかというと、どちらにも気を遣い、真ん中の線で調整する…
というような、調整役のような仕事だった…
いろんな方面に気を配り…
丁度中間で調整する…
時間もかかる割に三方良しとまでうまくまとめるところまでは…
なかなか難しいことが多かった…
それが、最近職種が変更になって…
現場作業に変更された…
一日中、立ち仕事で働き…
はじめは、そんなに一日中立ち働いて…
肉体労働ができるだろうかと、不安だった…
その仕事も半年が過ぎ…
毎日の作業にも余裕が生まれるようになってきた…
一日にやる作業はあらかた決められている仕事で…
一日、一所懸命に働いて、ちょうど定時間内に収まるようになってきた…
そして何よりも…
一日中、他人(ひと)に気を遣わずに…
作業だけに没頭できる…
作業中は、ほぼ、瞑想状態なのかと思われるくらい…
何も考えずに仕事している…
(瞑想といっても、どんなのが瞑想かも知らないが…)
ただ、自分と向き合う時間が多い…
という感じはしている…
この時間が、最近たまらなく好きになってきた…
ひたすら作業する時間…
日々の仕事で肉体的に鍛えられてきたので…
筋力、持久力がついてきた…
家でも、洗車や掃除…
庭木の剪定…
など、など…
いままでは、
よいこらしょ…
と気合を入れなければできなかった家の力仕事も…
日々の仕事の延長で…
らくらく…
むしろ、集中して長時間作業ができ…
迷走ならぬ瞑想状態…
なかなかそんな生活もいいではないか…
と思う今日この頃なのだった…
そんな時こそが、素の自分でいられているのような…
というわけで今日はこの辺で
また明日お会いしましょう