ルーヴル美術館( Musée du Louvre)

 

 

 

 

ルーヴル美術館は、パリ中心部1区のセーヌ川の右岸に位置する、フランスの国立美術館です。世界最大級の美術館(博物館)であるとともに世界最大級の史跡のひとつで、世界的に超有名な美術館です。ルーヴル美術館は、アメリカの「メトロポリタン美術館」とロシアの「エルミタージュ美術館」と共に世界三大美術館の一つとして知られています。

 

 

 

 

38万点以上もの先史時代から19世紀までの様々な収蔵品が展示されており、うち美術品が約35万点を占めています。毎年800万人を超える入場者数を抱えるルーブル美術館は、世界で最も入場者数の多い美術館で、「パリのセーヌ河岸」の一部として世界遺産にも登録されています。

 

 

 

 

ルーヴル美術館ができたのは12世紀。当時のフランスの王フィリップ2世が戦争のための砦して作った建物でした。その後、14世紀にはシャルル5世がルネッサンス様式のシャトー(城館)に作り変え、16世紀のフランソワ1世の頃から、王様がこの建物に住みながら建物を増改築していきました。その頃は美術館ではなく王の邸宅でした。

 

 

 

 

17~18世紀のルイ14世の時代に、莫大な資金を元に大改築を行い、自分が所蔵していた美術品を私的な美術館としてルーヴル宮殿内に美術品を並べたことが今の美術館につながりました。その後、ルイ14世はヴェルサイユ宮殿に引っ越したために、ルーヴル宮殿は王の美術の保管場所になりました。

 

 

 

 

フランス革命後の1793年に、王様がルーヴル宮殿に所有している私的美術館を国民にも見せるべきだという非難が殺到し、革命以前に王家や貴族が所有していた美術品を一般公開するために、ルーブルは美術館となりました。

 

 

 

 

19世紀のはじめごろは、国内の暴動のためにルーブル美術館の建物や周辺が荒れ放題でした。1889年のパリ博覧会を目の前に、内部の整備は時間的に無理でも外側だけは海外のお客様に綺麗なところを見せなければならないと、ルーヴル美術館の周辺の整備が行われました。

 

 

 

 

1980年代、ミッテラン大統領の政権のとき「大ルーヴル計画 (Grand Louvre)」という文化政策が実施されることになり、ルーブル美術館は建物の整備や作品の整備、料金所、お手洗い、休憩所などの設置を含め、本格的な美術館に生まれ変わりました。また、この計画の中で「ルーヴル・ピラミッド」と呼ばれるピラミッドの建物が、中国系アメリカ人の建築家イオ・ミン・ペイ氏のデザインにより中庭であるナポレオン広場に建設されました。当時は、ルーヴル美術館にはピラミッド型の建物は合わないと批判がたくさんありましたが、今ではルーヴル美術館になくてはならない建物になりました。

 

 

 

 

1991年には、ユネスコの世界遺産に登録された 「パリのセーヌ河岸」にルーヴル美術館も包括登録されています。

 

 

 

 

ルーヴル美術館には「ミロのヴィーナス」、「モナ・リザ」、「サモトラケのニケ」など世界的に有名な作品が数多くあります。ルーブル美術館はあまりの広さのため「あらかじめ見たい作品を選んで行った方がいい」と言われます。

 

 

 

 

入場料は、

  • 一般料金(当日券) : 15ユーロ(約1,800円)
  • 一般料金(オンライン事前予約) : 17ユーロ(約2,040円)
  • 18歳未満 : 無料
  • オーディオガイド : 5ユーロ(約600円)

で、開館時間は

  • 月曜・木曜・土曜・日曜 : 9時~18時
  • 水曜・金曜 : 9時~21時45分

となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回パリでは一日しかなかったので、外観のみの観光にしました。