ザンクト・ガレン修道院(Abbey of Saint Gall)

 

 

 

 

ザンクト・ガレン修道院は、旧市街の中心に建つ、バロック様式で建てられたベネディクト派の中心的修道院です。612年にアイルランドの修道士・聖ガルスが建てた庵跡に720年ごろ修道院が建設され、747年にベネディクト会の修道院となって以来、ヨーロッパ学術文化の総本山となり発展しました。火災や宗教改革時に破壊された大聖堂は、1755年から1767年かけて再建されたものになりますが、ザンクト・ガレンの街のシンボルになっています。同敷地内にある1200年の歴史を誇る修道院の図書館には、数多くの写本や稀観書が収蔵されています。1983年にはザンクト・ガレン修道院と修道院図書館を含む敷地がユネスコ世界遺産に認定されました。

 

 

 

 

大聖堂の入口

 

 

 

 

 

 

 

 

入口から中に入ると、息を呑むほどに見事な空間が広がります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天井画は、ヨゼフ・ヴァネンマッハー(Josef Wannenmacher)が手掛けました。ザンクト・ガレンや修道院にとって大事な聖ガルスや旧約聖書などを題材として、雲の層で分けながら華麗に描かれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説教壇。彫刻家であり芸術家のドイツ人、ヨハン・クリスティアン・ヴェンツィンガー(Johann Christian Wentzinger)がメインとなって手掛けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中央に通る身廊、その両脇にある側廊には懺悔室が並びます。ベルベット調の重厚な緑のカーテンが引かれ、繊細な木の彫刻で覆われています。