リヒテンシュタイン公国(Fürstentum Liechtenstein)、通称リヒテンシュタインは、西ヨーロッパの中央に位置する国で、東にオーストリア、西にスイスと国境を接する国です。首都はファドゥーツ。面積は香川県の小豆島とほぼ同じ160平方キロメートルで、世界で6番目に小さな国です。非武装中立政策をとっているため、スイスがリヒテンシュタインの防衛を担当しています。
公用語はドイツ語が使用されていて、住民の大半がドイツ系となっています。通貨はスイスフランですが、タックスヘイブンで有名な金融国でもあるためユーロも使うことができます。日本大使館や領事館はなく、在スイス日本大使館が兼任しています。タックスヘイブンとしても知られ、税金免除を目的とした外国企業のペーパーカンパニーも集中していて、人口より法人企業数のほうが多いと言われています。法人税が税収の40%に及ぶため、その恩恵から個人には直接税(所得税、相続税、贈与税)がありません。世界一豊かな国はスイスと言われていますが、実は国民の平均年収はリヒテンシュタインのほうが上で1000万円を超えるといいます。
リヒテンシュタインは、ルパン三世の映画「カリオストロの城」に出てきたカリオストロ公国のモデルになったことでも知られています。
ファドゥーツ(Vaduz)は、リヒテンシュタイン公国の首都であり、人口5千人ほどの小さな街です。同国中部のライン川上流右岸の谷底平野に位置し、スイスと国境を接しています。街を見下ろす丘の上には、ファドゥーツのシンボルでもあり、リヒテンシュタインの元首である公爵の住むファドゥーツ城があります。
ファドゥーツ城
ファドゥーツ中心部のメインストリート『シュテットレ(Städtle)』。歩行者専用道路になっていて、通りにはお土産屋やレストラン、カフェ、博物館、観光インフォメーションセンターなどが立ち並びます。
観光案内所になっている「リヒテンシュタインセンター」。ここではリヒテンシュタインの入国スタンプを押してもらえます。リヒテンシュタインはシェンゲン協定加盟国であり、陸路以外でのアクセス方法がないため、入国スタンプを押してもらえる機会がありません。ですが、ここでは
3スイスフラン(約360円)でリヒテンシュタインの入国スタンプを押してもらえます。
リヒテンシュタイン国立博物館(Landesmuseum Liechtenstein)
博物館の前にあった「顔ハメパネル」
リヒテンシュタイン公国政府庁舎(Regierungsgebäude)
メインストリートの端にある『ファドゥーツ大聖堂(聖フローリン大聖堂)(Kathedrale St. Florin)』。中世初期の教会跡を基礎としてフリードリヒ・フォン・シュミットによって1874年に建設されたネオゴシック建築の教会です。ファドゥーツ大司教区の中心的な教会で、教区教会として設立し、ヨハネ・パウロ2世により1997年に大聖堂となりました。
通りの端まできたので、引き返します。
メインスクエア
国会議事堂(Landtagsgebäude)