ブー・イナニア・マドラサ(Medersa Bou Inania)は、14世紀、マリーン朝時代にブー・イナニア王によって建てられた神学校です。
巨大な木の扉から中に入ると、大理石が敷き詰められた中庭に出ます。
中央には水盤があり、学生が授業やサラート(お祈り)の前に身を清めるために利用したそうです。
壁面に彫られた精巧な幾何学模様やモザイクタイルの美しさは目を見張るほど素晴らしく、マリーン朝建築の傑作とたたえられています。
礼拝堂は木の透かし彫りで壁が埋め尽くされ、天井には漆喰彫刻が施されています。
ミナレットのてっぺんには、2つの球体が見られるが、この球は「神学校」と「モスク」を表しているそうです。
壁面や柱には緑を基調とした幾何学模様のタイル装飾が施されています。