カンポン・アイール(Kampong Ayer)は、ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンのブルネイ川の水上にある、600年以上の歴史をもつ世界最大の水上集落です。現在も42の村からなる集落には約4万人の人々が暮らしています。ブルネイの人口が40万人なので、実に国民の1/10の人たちがこの水上集落に住んでいるということになります。
カンポン・アイールは多数の小さな村から出来ており、29km以上に及ぶ歩道橋で互いに繋がっています。「水上集落」と聞くと、どうしても原始的な生活をイメージしてしまいますが、「カンポン・アイール」では電気、水道などのインフラの整備は進んでおり、エアコン、衛星放送、インターネット等も利用されています。川の上に建っているという点が変わっているだけで、近代的な設備を持つ水上集落です。また、学校や警察、商店、ガソリンスタンド、モスク、病院を含めた4200以上の建物が存在しています。水上なので、道路はなく、移動は水上タクシーを使い、集落の各所に設置されている船着き場を行き交っています。
水上集落へ行くにはボートを利用するしかなかったのですが、2017年に「スンガイ・ケブン橋(Sungai Kebun Bridge)」が建設され、車でも行けるようになりました。
オールドモスク近くの船着き場からボート(水上タクシー)に声をかけられ、「1ドル?」と聞いたら「OK!」と言われたので乗り込みます。
値段は交渉制ですが1ブルネイドル(約80円)が相場みたいです。
いざ出発!
乗ったら、「1時間貸切(20ブルネイドル)でマングローブや野生のテングザルを見に行かないか」と誘われましたが、時間がなかったので断りました。
かなりのスピードが出て、写真どころではありません。
どこに降ろされるのかと思っていたら、ちゃんとした船着き場がありました。2~3分で到着です。
運ちゃんと別れ、水上集落散策へ。
水上集落から見たバンダル・スリ・ブガワンの街並み。