旧共産党本部(Fostul Comitet Central al Partidului Comunist Român)は、革命広場にある建物で、チャウシェスク政権を打倒するルーマニア革命(1989年12月)がおこった場所です。

 


 
1989年の12月の出来事です。

12月16日 ルーマニア西部のティミショアラでセクリターテ(秘密警察)がハンガリー系の
       トケシュ神父を逮捕。それに抗議するために集まった信者と警察の間で小競り合い                   が起こる。
       それがティミショアラ市民による反チャウシェスク・デモへと発展。
       鎮圧のために軍隊が動員され、死傷者が出る。
12月20日 チャウシェスクが軍の愛国的行動を賞賛するテレビ演説を行う。
       ティミシショアラ県全域への非常事態を宣言。
12月21日 ブカレストの共産党本部前で「チャウシェスク支持」のための官製集会を開く。
       チャウシェスクは共産党本部バルコニーから演説。
       集会参加者のなかから予期せぬざわめきが起こり、まもなく「チャウシェスク打倒」                     の叫び声も。
       チャウシェスクが狼狽する様子がテレビで実況中継される。
12月22日 革命勢力の抗議運動拡大。
       チャウシェスク夫妻、共産党本部屋上からヘリコプターで逃亡
  午後: ルーマニア国営テレビで革命への参加が呼びかけられる。
       共産党本部が占拠され、救国戦線の組織作り始まる。
12月23日 チャウシェスク派と救国戦線との市街戦、続く。
       チャウシェスク夫妻が逮捕される。
12月25日 特別軍事法廷でチャウシェスク夫妻は死刑判決を受ける。即日銃殺刑にされる。
12月26日 暫定政権発足 チャウシェスクの処刑が発表される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャウシェスク大統領は、この建物のテラスで大群衆を前に最後の演説を行ったが、ブーイングに遮られ、その直後、屋上からヘリコプターで逃亡しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

建物の前には革命犠牲者のために建てられた慰霊碑があります。