医療機関で血液検査を行い、その結果を聞く際に、検査結果の報告書をもらうことがあると思います。口頭だけで説明されて結果の用紙をもらえない場合もあるようですが、もらえる医療機関のほうが多いのではないでしょうか。

 

 当院でも血液検査結果は必ずお渡ししています。実はこの「検査結果を渡す」という行為には重要な意味があるのです。

 

 当院は院内に血液検査機器がありますので、検査結果を当日中にお伝えできます。その結果をもとに、すぐに治療方針を決定できるというのがメリットです。そして会計時には「外来迅速検体検査加算」という医療費をいただいています。これはある特定の検査項目(甲状腺ホルモン値や肝機能検査など)について、当日中に結果を説明して診療に役立てた場合、1項目について10点(100円)を徴収できるというものです。最大で5項目(500円)までと決められています。このとき、「検査結果を文書で説明する」というのが条件となっているので、検査結果報告書を渡して説明することになるのです。

 

 このような決まりがあるので、当日検査結果をお伝えする場合には少し医療費が上乗せされることをご了承ください(検査結果を後日聞く場合には「外来迅速検体検査加算」は徴収されませんが、再診料がかかりますので、最終的には医療費は高くなります)。もちろん後日結果をお伝えする場合にも、結果報告書をお渡しして説明するようにしています。