甲状腺全摘後、すべての副甲状腺が取れてしまった、ということもよくあります。特に進行した悪性腫瘍や、大きな甲状腺腫の手術では温存が難しいことが多いです。基本は4腺ですので、それらの切除が確認できればすべて取れてしまったと判断します。もちろん、それらは自家移植します。
しかし、すべて取れてしまったと判断しても、手術翌日の血中i-PTHもカルシウム値も正常、ということがあります。おそらく他にも副甲状腺が存在し、ホルモンを産生しているためだと思われます。これを過剰腺と呼んでいます。
副甲状腺を完璧に残したという場合でも、残したはずの副甲状腺は機能せずに、過剰腺が頑張っているなどということもあるかもしれません。