無傷なPTHだけを測定できていたはずのi-PTHですが、その後の研究で実は分解されたPTHも測定してしまっていたことが判明したのです。特に腎機能障害のある患者さんでは代謝異常の影響を受け、i-PTHは不正確な値となってしまいます。

 

そこで開発されたのがwhole PTH(ホールPTH、w-PTH)で、完全に無傷のPTHのみを測定できるようになりました。

 

 通常はi-PTHを測定し、腎機能障害がある患者さん、あるいは病態と合わないようなi-PTH値を示す場合などにw-PTHを測定する、というのが現状だと思います。