甲状腺疾患の検査において、CT検査は主に腫瘍の診断に利用されます。CT検査には、薬などを使用せずにそのまま撮影する単純CTと、造影剤という薬を点滴しながら撮影する造影CTがあります。造影CTは、血管を白くはっきりと描出することができるので、血管と腫瘍との関係やリンパ節転移の診断に有用です。ただし造影剤アレルギーに注意が必要です

 

 これが正常甲状腺の単純CT画像です。超音波の時と同様に、向かって左側が撮影されている人からすると右側なります。正常甲状腺の単純CTの特徴は、周りの臓器よりも白く写るということです(骨は除きます)。これは甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素をたくさん持っているからです。原子番号の大きいものほどCTでは白く写ります。ヨウ素の原子番号も大きいので、白く写るわけです(胃の透視検査で使うバリウムもそうです)。ホルモン産生が低下した慢性甲状腺炎(橋本病)では、周りと同じくらいの濃さになってしまいます。

 

 慢性甲状腺炎のCT画像です。上の正常甲状腺と比べてみてください。