税務・会計と財務の違いについて、クライアントに聞いてみた事がありますか?10人に聞いたら9人はその違いについて明確に答えられない筈です。これらの違いについて、たったひとつ明確に違うものがあります。それが、過去の数字にフォーカスするか、未来の数字にフォーカスするかというものです。

 

会計はどんなに頑張っても今この瞬間までの記録しか付けることができません。税務は会計で処理されたものを元に税金の計算をするものです。

 

では、財務はどうでしょうか?

財務は未来の数字にフォーカスし投資の計画を考えたり、その投資に対して資金が回るのかどうかを判断し、回らないのであれば調達を考えるなど会計と同じものと思われがちですが、違うものなのです。

 

税務の仕事をするのであれば資格は必要です。財務の仕事は資格は必要ではありません、むしろ経験値を積んでいくことのほうが重要と言えます。

 

そして、最も重要なことはクライアントである経営者にとって重要度が高いけど誰にお願いすれば良いのかわからないのが財務だったりします。

 

会計のプロである税理士が税務と一緒にやってくれると思われているのが普通の感覚かと思います。ですが、実態は税務と会計のプロである税理士が必ずしも財務のプロであるという事はないのです、むしろ苦手な人の方が多いのではないでしょうか。

 

財務は実戦経験が重要と先ほどお伝えしましたが、闇雲に実戦に突入しても成果を上げるのが難しいというのがあり、私の場合は中小専属CFOアカデミーというところで基本的な考え方を学びました。

 

何事も基礎が大切ですので、守破離の守を固めるところから始めることをお勧めします。私の師匠である長友大典さんは日本に中小専属のCFOが増えることで中小企業がかつての元気を取り戻すのだと熱い思いで活動されています。

 

私もどんどん仲間が増えていくことを楽しみにしながら日々CFOとしての活動を続けています。