【大阪発】2025年9月、台北愛楽管弦楽団は大阪・関西万博「TECH WORLD」館の特別招待を受け、華洲園と共に万博会場東インナーステージで注目の公演を披露しました。台湾文化の深い底流とクロスジャンルの創造性を融合させたプログラムは、来場者に新鮮な体験を提供し、熱い反響を呼びました。

 

 

TECH WORLD館長の邱揮立氏は次のように述べています。「万博は文化とイノベーションを発信する国際的な舞台です。台北愛楽と華洲園を招待したのは、彼らが40年にわたり積み重ねてきた努力への敬意であり、台湾文化の魅力を世界に示す重要な機会でもあります。」

 

台北愛楽創設者の頼文福氏はこう強調します。「私たちは世界中に、音楽の中にある物語を聴かせ、文化の深みと温もりを見せたい。この公演は台北愛楽だけのものではなく、台湾の芸術が国境を越え、世界へ歩み出す努力の象徴です。」

 

大阪・関西万博Tech World館長の邱揮立氏(後列右から3人目)、プロジェクトオフィス主任の張如蕙氏(後列右から2人目)、台北愛楽管弦楽団コンサートマスターの蘇顯達氏(後列右から3人目)、首席指揮者の林天吉氏(後列右端)、運営委員の朱育佑氏(後列左端)、華洲園団長の林建旭氏(後列右から2人目)が記念撮影に臨む。


華洲園団長の林建旭氏もこう語ります。「台北愛楽と共に万博の舞台に立てることは名誉であり、同時に責任です。私たちは音楽で物語を語り、台湾の文化精神をより多くの世界へ届けます。」

 

今回のプログラムは「クロスオーバー共創と文化交流」をテーマに、民間伝承、現代室内楽、布袋劇のビジュアル要素を巧みに融合。〈哪吒鬧東海(哪吒東海を騒がす)〉は劇的な弦楽の語り口で観客を神話の世界へと誘い、インタラクティブな音の旅を演出。文化の融合と交流を象徴し、台湾芸術が国際的な文化ネットワークに積極的に関与していることを示しました。

 

コンサートマスターの蘇顯達氏はこう語ります。「万博の舞台に立てることは光栄であり挑戦でもあります。私たちは音楽をただ演奏するのではなく、この土地に息づく物語をどう伝えるかを考えました。最後の音が響き終わった瞬間、観客の熱い拍手に包まれ、芸術が言葉を超えて感動を届けられることを実感しました。本当に台湾の声を世界に届けられたと感じます。」

 

公演終了後、会場はしばらく拍手が鳴り止まず、観客は次々と記念撮影を行いました。多くの海外の観客も来場しており、この公演が台湾芸術の世界的なプレゼンスを高めることに成功したことを示しました。この特別公演は台北愛楽の40周年に華やかな一章を加えると同時に、大阪万博に台湾の文化的足跡を残し、日台および国際文化交流の新たな扉を開くものとなりました。