既報の通り、米国の有力格付け機関であるムーディーズ・インベスターズ・サービス(ムーディーズ)の調査部門であるムーディーズ・アナリティクスが、このほど、フィリピンを「アジアのライジング・スターアジアの成長株、アジアの新星)」と評した。

 ムーディーズ・アナリティクスは、「フィリピンは世界景気低迷の中でも、持続的な安定成長を継続してきている」と高く評価している。そして、フィリピンのGDP成長率は2013年、2014年ともに6%超となると予想しているとのことである。
 
 ムーディーズは昨年10月29日に、フィリピン格付を「Ba2」から「Ba1」へと引き上げた。ムーディーズの「Ba1」という格付けは、依然として投資非適格の範疇であるが、投資適格最低基準「Baa3」の1段階下の水準である。すなわち、ムーディーズの格付けにおいて、フィリピンは投資適格まであと一歩というところまで辿りついたのである。

 「アジアのライジング・スター」との評価を受けたことから、ムーディーズが早い時期に、欧州系格付け機関のフィッチに次いで、フィリピン格付を1段階引き上げ、投資適格へと昇格させるのではという期待まで高まっている。

 「アジアのライジング・スター」との評価に対して、バルテ大統領報道官代理は、「アキノ政権が推進してきた改革の奏功である。この改革は、投資家や人々ののフィリピンに対する信認を回復させた。良き統治が良好な経済をもたしている」と大歓迎した(13年4月25日のフィリピン政府官報などより)。
~~フィリピン経済・金融・投資情報4月26日号より~~




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