継母が入院して
父とお見舞いへ行く時、病院へ向かう車の中で継母がガンだと父から聞きました。
子供ながらに継母へは言わない方がいいと察し
普通を装ってはいましたが…
数日後、父にお見舞いへ行った日、どうして継母の顔を見て話さなかったのか聞かれました。
そんなつもりはなかったけど
動揺を隠しきれなかったのでしょう…
しばらくして継母は退院して帰って来ました。
ガン?と思うほど
少し元気になっていて、自動車免許を取りに行ったり今までと同じ生活に戻っていました。
わたしは、継母と父が
わたしがダメな子だから良い子にするために
継母がガンだと嘘をついたんだと勝手に思ってました。
そんな今までと同じ生活が一年ほど続いたある日、継母の体調が悪くなり
リビングの横の和室に布団を敷いて
寝ている事が多くなりました。
日に日に弱って
食事が摂れなくなり
痛みと吐き気が多くなっていきました。
枕元には鈴のような物を置いて
しんどくなると、その鈴を鳴らして
わたしや、おじいちゃんが呼ばれてました。
痛い痛いと背中や腰をさするように言われ
トイレで便器を抱えて座り込んでる継母の背中をさするように言われたり…
どんどん弱っていきます。
でも思春期にさしかかってるわたしは
継母の鳴らす鈴を聞こえないふりして
部屋のコンポの音量を上げたりした事もありました。