僕らの頭上を
沢山の銃弾が飛び交って
沢山の砲弾が居場所を焼いた。
そうさ、僕らは「戦災孤児」
親も家族も友達もみんないなくなった。
それでも「国」って概念の為に
お下がりの軍靴を擦り減らして
痛む心臓を抑えて
ボロボロの指で引き金を引いて
無益な争い繰り返した。
もう、そういうのはいらないさ。
国を捨てて
僕はただ、会いたい人に会いに行く。
歌いたい詩を謳い、
奏でたい音を奏でて、
同じ想いの人と音と心を重ねる。
そしたら古傷も笑えるようになるのさ。
モニター越しの世界は映画ではなく地続き。
どこかでまた、子供達が命を失くす。