国語(現代文)が苦手な学生が漢字が苦手だったり語彙力に乏しかったりする事実、
漢字が苦手な学生、語彙力のない学生が国語(現代文)を苦手としている事実、
この当たり前すぎる事実を、
学習塾をはじめてからずーっと認識してました。
だから、塾生におすすめの漢字と語句の参考書を渡し、
英単語と同様に暗記させ、小テストをするなどしてきました。
それらをまじめに進めていける塾生たちの現代文の(模試での)点数は、
確実に上がりました。
ただ、問題は、
多くの学生が、受験生になるまで現代文にそこまで危機感を持っていないこと、
また受験生になったらなったで、現代文にそんなに時間をさけない(さく気になれない)こと、
語句・漢字の暗記(しなくても文章を読めた気になれる)を、
英単語の暗記(しないと文章を全く読めない)と同様のテンションで取り組めないこと、
ここにあります。
そこで、今回8月にはじめてTMゼミを会場として漢字検定を実施しました。
認識していたことを『確信』に変えるための塾としての試み、
想像以上の収穫がありました。
積極的に呼びかけ、中学生~高校生まで塾生の半数近くが受検しました。
夏休み中、漢字検定のための講座(希望者のみ受講)も開講しました。
それぞれ、4級~2級まで自分に合った級を受けました。
現代文を苦手とする高3受験生も受検しました。
さて、その漢検効果について。
毎週(塾の講座の中で)現代文のテストを受ける高3受験生たち。
漢検を受検した高3生は、この短期間ではっきりと現代文全体の点数が上がりました。
本人はどこまで認識しているかわかりませんが、
私の方が驚くぐらい、現代文に対する理解力そのものが上がっています。
(受験生以外は、何らかの模試を受けてその結果が返ってくるまでは、
点数としてはあらわれないので、模試の結果を楽しみにしています。)
考えてみれば単純で、漢検の勉強は、
漢字・熟語・読み方をただ覚えるだけではなく、
漢字の意味や作り、熟語の意味や作り、四字熟語の意味まで、
考えて覚えていく必要があります。
例えば、「徹底」を「撤底」と書き間違える人が意識していないことを、
意識できるようになるわけです。
『漢字』一字に対する意識と理解力の向上が、
『言葉』に対する意識と理解力を高め、
『文章全体』に対する意識と理解力を高める。
当たり前の結果です。
さらに、知っている(わかる)言葉が増える。
知らない言葉も意味を想像できるようになる。
「偶有性」なんて普段使わない用語が文中に出てきても、
とりあえず、「偶然に有る(持ち合わせた)性質」などと、
さらっと読み替えながら文章を読んでいけるようになる。
わからない(自分にとって難しい)言葉がたくさん出てくるほど
文章は難しく感じられるし、正しい理解もできなくなる。
わかる言葉が増えれば、読みやすくなるし、理解できるようになる。
やはり当然の結果です。
もう一つ。
漢検の受検が上で挙げた問題点を解決してくれます。
どの学年であれ、
検定料を払っているからということも含め、
目の前に目標ができるから、やる気になる。
これはとても大きいと思う。
そして比較的短期間で合格ラインにまで点数を上げられるから、
なおさらやる気になる。
また、一か月間ほどTMゼミ全体として
漢検ムードを作っていたっていうのもあると思います。
小学生の頃のように、
必死に漢字のテキストに取り組む中学生・高校生の塾生たちの姿は、
漢検の実施なしには見られなかったことでしょう。
なんか漢検の宣伝みたいになってしまいましたが(;・∀・)、
今後もTMゼミは漢検を実施していこうと思っています。