活断層調査により
いくつかの原発の
再稼働延期や、
廃炉の可能性
が出てきてます。

当然の疑問は、

「なぜ今になって?」

ということです。

活断層があるなら
はじめからそんなところに作らなければよかったのに!

これについては、

原発を動かしているのが

政治と経済(文系)であって
科学や技術(理系)ではないから。

という答に尽きます。


ひとつには、
世論や権力階級の意識の問題があると思います。

敦賀原発は古い原発です。
誘致決定が1962年、
着工が1966年、
営業運転開始が1970年です。
当時、地震と活断層の関係はまだ世間にあまり認知されていませんでした。

もちろん学問の世界では、活断層研究はもっと早くから開始されていてすでに全国各地の活断層調査が着々と進んでいました。
しかし
一般社会がその存在を大きく認識したのは1995年の阪神淡路大震災あたりからではないでしょうか?

結局こういう問題でも
世論や政治家の理解が事態を動かしているようです。
活断層のことを理解しているのが専門家だけ
というような段階では
科学は発言力を持てません。

科学の進歩により後から危険だとわかるものもあります。放射能そのものがその例です。キューリー夫人などまだわからなかったから放射線障害に悩んでいます。
一度始めてしまうと、後になって危険とわかってももはややめにくいという構造があるとしたら、そういう構造自体を解決しておくことは政治の課題かと思われます。


もう一つには、
商売との関係があります。

研究者が
純粋に
そこに活断層を発見して発表するだけだとしても、
土地の値段が下がるからやめてくれ
という軋轢が不動産業者との間に生じることがあるんだそうです。

富士山の噴火可能性を調べれば、
「観光客が減るから止めてくれ」
となる。

これが、
大出力を供給している原発ということになると、いかに大変なことかと思います。

それでもそんな圧力に屈しない科学者は格好いいし、頼もしいし、男らしい・・・

いつだったかの番組で、柏崎刈羽原発の断層評価をした研究者を追跡していましたが、
唯一圧力に屈しなかった研究者を番組スタッフが突き止めてみると、
松田時彦先生でした。
そりゃあ、そうでしょう。
この道の第一人者ですから。

アインシュタインは
第二次大戦後の核兵器開発に反対しました。
そういうことができるのは不動の地位を確立したトップクラスの科学者だからではないでしょうか。
否、そのような気骨があるからこそトップクラスの科学者として成功できたのかもしれません。
どちらでしょうか?

アインシュタインより若いオッペンハイマーも第二次大戦後の核兵器開発に反対しましたが、公職追放など悲惨な仕打ちを受けました。
オッペンハイマーは大戦中は原爆開発のリーダーです。アメリカのために原爆作ってやったのに、恩を仇で返すような仕打ちを国家から受けたのです。彼も結局は「食われる側」として使い捨てられたのでしょうか。



そうですね。
そういう気骨ある研究者が若いイケメンだったら、ドラマのように格好いいのですが、
残念ながら、大抵はおじいちゃんくらいの年齢になってからでないと、
権力にたてつくのは難しいようです。

やっぱりお年寄りは尊敬できます。