第4話は、
サモア独立国
ニャ。
ここまでメダル0の国ばかり紹介してきた。
次もメダル0の国だが、サモア独立国はちょっとちがう。小国ながらなかなか健闘してる。
北京での最高順位4位。史上初のメダル獲得に王手をかけたポリネシア人の国ニャン。
ロンドン大会では是非、
待望の初メダルを!
注目の国
「サモア独立国」
を応援しましょう。
↓まずは位置の確認から。
南太平洋の島国ニャ。
細長いニュージーランドを北に延長してゆくと、細長いトンガ諸島に続き、さらにその北に位置する小さな島国!
ニュージーランドからトンガを経てサモアに至る島の列は、太平洋プレートがオーストラリアプレートの下に沈み込むプレート境界に沿う島弧で、日本と同様地震が多発する地域。2009年9月29日のサモア地震(M8.1)では、ウポル島南部を約10mの津波が襲い、サモアで183人が死亡したと報じられている。
サモア独立国は、世界で最初に今日が始まる国ニャン(厳密にはキリバスの一部の島がもっと早いが、首都を含む国の主要部で考えるとサモアの方が早い)。
だけど去年までは、世界で最後に今日が終わる国だったん。
これは日付変更線がちょうどこのあたりを通るからなのだ。
これまで119年間ロンドンのグリンニッジ世界標準時より11時間遅れの時間帯(UTC-11)を採用してきたサモア政府は、オーストラリアなど周辺国に合わせるため、2011年12月29日に国の西側にあった日付変更線を東側に移動し(UTC+13)に切り替えた。これにより12月29日の次が12月31日となり、サモア独立国の歴史に2011年12月30日は存在しないことになったそうな。
こういった複雑な経緯はイギリスロンドンの時間を基準に時制を決めた結果に過ぎずサモア人の責任ではないニャ。
北京五輪公式サイトでは国名がWestern Samoa(西サモア)となっているが、これはこの国が独立してから今の国名に変更する(1997年)までの名前。
西がある以上、東サモアも存在し、東は「米領サモア」としてやはり北京に出場している。
首都アピアは1860年代から捕鯨船補給港として繁栄を始めるが、サモア諸島は米、英、独が勢力を争う地域となった。
1899年にドイツが西側を、アメリカが東側を領有したときからサモア諸島は分断され、
西サモアはその後、ニュージーランドの国際連盟委任統治(1919年~)→ 国際連合信託統治(1945年~)を経て1962年に独立、
東は未だにアメリカが領有したままである。
こういった分断は米独両国による植民地分割支配の負の遺産であり、サモア人の自己責任ではないニャ。
欧米人に対する抵抗運動(独立闘争)は19世紀末と20世紀前半にあったらしい。
前回北京大会の戦績をみてみるニャン。
アーチェリー1名,
陸上競技2名,
ボクシング1名,
カヌー1名,
重量挙げ1名
合計6名の参加です。
金0銀0銅0メダル合計0個。(詳細はこの記事最後に一覧にします)
この国の英雄は女子重量挙げ75kg超級のオペロゲ選手。銅メダルのカザフスタンの選手に1kg差に肉薄する記録ニャン。この選手そもそもオセアニア選手権や英連邦大会で金メダルを取得している強豪選手で、選手団の旗手もつとめている。いかにも南の国からきた頼もしい力持ち姉ちゃんって貫禄の風貌。重量挙げ一家で兄弟にも強豪選手がいる。
小さな島国国家とはいえ、この国なかなか強い選手がいる。
例えば男子800mの選手。日本が苦手な種目とはいえ、この選手が北京の大舞台で出した記録は、日本なら堂々と歴代10傑に入るレベル。
女子槍投げの選手も2004年にウェリントンで出した記録は日本なら歴代10傑に入るレベル。
そもそもこの国、
人口は18.5万人(小平市くらい)。日本の680分の1に満たない小国。
面積は2840平方キロメートルで、鳥取県より小さく佐賀県の1.2倍ほどである。
サバイイ島とウポル島が2つの主要島でいずれも火山島である。住民のほとんどはポリネシア人である。2008年現在国連のLDC(後開発途上国つまり最貧国)に指定されている。
その人口規模、経済規模の小ささを考えると、相当頑張っている選手団といえないかニャ?
サモア独立国について、およびサモア独立国のスポーツ選手について
何かご存知の方はコメントください。
記事の間違い訂正も大歓迎ニャン。
[サモア独立国選手団の前回北京大会の戦績]
<アーチェリー1名>
@Joseph Walter選手 男子個人 64位(日本は2名出場 守屋龍一22位,古川高晴17位)金メダルはウクライナのビクトル・ルバン
<陸上競技2名>
@Aunese Curreen選手 男子800m 1:47.45 29位/58人中 国内新記録樹立(日本なら歴代10傑に入る記録。日本記録は1分46秒18小野友誠1994/06/26)この種目日本選手の出場なし。金メダルはケニアのウィルフレッド・ブンゲイで1分44秒65
@Serafina Akeli選手 女子槍投げ 49.26 23位/52人中 この種目日本選手の出場なし。2007年の世界選手権大阪大会に出場している。記録50.29m。 2004年ウェリントンで出した記録54.78mは日本なら歴代10傑に入る。金メダルはチェコのバルボラ・シュポタコバで記録71.42m
<ボクシング1名>
@Satupaitea Farani Tavui選手 ライトヘビー級 クロアチア選手に初戦敗退。この種目日本選手の出場なし。金メダルは中国の張小平。
<カヌー1名>
スプリント(フラットウォーター)
@Rudolph Berking-Williams選手 男子カヤックシングル 500 m 予選記録1:47.839 8位 カヤックシングル 1000 m 予選記録4:00.784 7位 準決勝記録4:04.658 9位 この種目日本選手の出場なし。優勝はイギリスのTim Brabants 3:26.323
<重量挙げ1名>
@Ele Opeloge選手 1985年7月11日生まれ 女子75 kg超級 スナッチ119kkg 4位 ジャーク150kg 3位 トータル269kgで4位 この種目日本選手の出場なし。銅メダルはカザフスタンのマリーナ・グラボベツカヤ120+150=270kg 優勝は韓国の張美蘭140+186=326kg(世界新)