ふし汁 69
毎日がつまんない、と思うときは、つまんない生
き方をしているに違いないから、充実した生活と
は、どんなものかを一考してみるのもいいものだ。
要するに、考えるということが肝要なんだと思う。
考えたからといって、なにか素晴しい考えが、思
い浮かぶというわけではないかもしれないが、考
えて、思い浮かんだ事を実行し、それでもなおうま
くいかないのだったら、再度考えて、その考えを実
行し、試してみるのがいいみたいだと、ぼくは思う。
思い返せば、ぼくは学生時代、全くの怠け者だっ
た。つまり、全くの不勉強であり、劣等性でもあった。
なぜ勉強を放擲したのかを、自ら検証してみれば、
勉強を強要した、親に対する反発かもしれない。今
さら原因を詮索しても、遅きに失したもので、無意
味かもしれないが、事実を、目の当たりにするのも
学習である。
かと言って、終生怠け者で、不勉強だったかと言
えば、さにあらず、社会に出てからは、よく勉強をし
たつもりだ。親の強要がなくなって、実に勉強が楽し
くなった。そのてん、食事の偏食に良く似ている。親
の強要がなくなり、東京の下宿生活をするようになっ
て、ぼくの偏食はなくなったのである。