死 338
今日、叔母さんが死んだ。午前十一時五十五分だ
った。知らせを受けて跳んで行った時は、もう事切れ
ていた。八十歳だった。
明日が夜伽で、明後日が葬式である。
いつも死ぬのは他人ばかりだ。己の死は知ること
が出来ない。
葬列を見ゆ 明日は、りんごの木を植えねば。
人は、悲しみに耐え切れねば笑いたくなる。
みんないなくなって一人ぽっちか。
生まれてきたんだから、いつか死ぬのはあたりま
えだけど、その当たり前がどうにかならぬか。
東京物語が観たい。
明日は、晴れるかな。
楽になった叔母さん。
悲しいことがあっても、空腹になるな。
今夜はワインを飲もう。深夜の酒宴。
本日を回想して、みんな生き生きしていたな。死者
を除いてだけど。ではケセラセラ