ところてん 299
こんなことがあった。
やはりヘーゲルは、きっちり読んでないと
ダメなように思う。
たしか、十八歳の頃だった。
世界が何であるかを知りたいと思った。そ
れが分からないと僕自身が分からないと思
った。
なんでそう思ったのかは分からない。とに
かくそう思うことがスタートを切る事だと考え
た。今ではそれが誤りだと気づいている。肝
要なのは僕自身を知ることだ。
渋谷の紀伊国屋の岩波文庫が今よりよく売
れていた頃、ヘーゲルの小論理学上下二巻を
かった。松村一人の訳である。
何度も読んで、ヘーゲルの弁証法というもの
を知った。そして絶対知というものもーー、でも
それらは、ヘーゲルのほんの一部分に過ぎな
い。
諸君!ヘーゲルを理解するのは大変なんだ。