トコロテン 285
こんなことがあった。
随分・以前だが、大阪の阿倍野だった。
近鉄が近くにあるパチンコ屋だった。名前は
忘れた。
確か・記憶では、立ったままタマをはじいていた
ところ、人相の悪い男が僕の横に立ち塞ぎ、こ
う言った。
「おまえ、未成年だろう」
どうやら私服のようだった。犬のにおいがした。
ぼくは二十五歳だった。面倒くさいので、お尻の
ポケットから免許証を出して見せた。
私服は、何も言わずにそそくさと去った。
たったそれだけのことであった。
因みに、ここから十分ほど歩けば飛田である。