独り言    7月22日-1-22-273 | はなのブログ

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びわ    273

 こんなことがあった。
 小さい頃だった。おそらく四、五歳のころだろう。
 ぼくは、母親と二人、山道を歩いていた。
 母親の里帰りにつれられて、バスを降りてじいさんや、
ばあさんさんのいる家を目指して歩いていた。
 ぼくは、歩きくたびれてむずかり出した。
 母親は、困惑してぼくをなだめたが、まったく云う事を
聞かない。
 しかたないので母は、お土産に買った果物の中から、
リンゴを一個ぼくにくれた。
 ぼくは、お腹がすいてむずがっていないので、母の勘
違いにいっそう腹が立ち、手にしたリンゴを道端の井戸
に放り込んでしまった。
 そのときに、おじいさんおばあさんの家で撮った写真が
アルバムに残っている。
 庭の畑で葱坊主の後ろで写るぼくは、セイラー服とベ
レー帽のワルガキだ。
 あのリンゴはどうしたのだろうか?