独り言    6月7日-1-7-236 | はなのブログ

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青梅     236

 学生時代ぼくの生活は、夜と昼がさかさまになっていた。
夜っぴてラジオを聴いたり、友人とだべったり、もしくは、何
のことを書いているのやら、さっぱりわかりかねる本を、眠
気とたたかいながら読んだりして暮らしてた。当然、学校に
はご無沙汰をしていた。
 その日も朝まで起きていた。寝ようとしたが空腹で眠れな
かった。ぼくの部屋には、食べ物は何もなかった。
 ぼくの下宿は、環八のすぐ近くだった。通りに出れば早朝
でも開いている店があるかもしれない。
 ぼくは、小銭を握り下宿を出た。環八の通りの向こう側には
駄菓子屋があったはずだ。牛乳やパンがあるかもしれない。
歩道橋を渡ろう。昨夜、雨が降ったのか歩道橋は濡れていた。
歩道橋の半分ほど歩いていたとき、ぼくの背中にあつい視線を
感じた。なんだろうと、ぼくは振り返った。
 富士山だった。