桜 194
今朝、午前六時前に目覚めてしまった。枕もとの時計を
確認して、こりゃ早すぎるや、と布団を被りもういちど眠ろ
うとしたが、いつもと異なり、どうしても眠れず、しかたなく
階下に下りてきたが、手持ち無沙汰で何もすることがなく、
早朝の三時間をどうして潰そうかと思案していたが、なにも
思い浮かばず、いつもなら見ないテレビのチャンネルを押し
た。
チャンネルを変えていくと、次々に嫌なキャスターばかり出
てくるなか、あるチャンネルに祇園を紹介する番組に目が留
まった。祇園と言えば舞妓である。
舞妓は、祇園の中で新米である。まだ一人前の芸子ではな
い。まだ修行中の身分である。したがって、まだ立ち居振る舞
いがぎこちない。それは修業中であるからしかたがない。
それに引き換え年増の芸者の堂々とした態度と、かもしだす
品格に感動した。あきらかに大年増にもかかわらず、年寄り臭
いところが微塵もない。しゃべり方。その話の内容。着物の着
方。すべてに隙がない。
小生は、藤山直美のフアンであるが、彼女の着物の着方が
丁度、祇園の芸者達の着物の着方である。隙がないのである。