運動靴 159
女より男なほよし朧の夜 高濱 虚子
孫崎享の戦後史の正体を読了。
読書人たるもの、これだから読書はやめられない。実に面白
い。
小室直樹の読んでいたので、うすうすは気づいてはいたが、ア
メリカは85年のプラザ合意あたりから、冷戦以来のソビエトを仮
想敵国とする戦略から、日本の経済力を脅威とする戦略に切り
替えたみたいなのだ。それが円高誘導によるデフレ不況の正体
なのである。製造業は、ほとんど海外に工場を移し安価な労働
力に依存し焼ければならない羽目に陥り、国内の働き場所は減
少してしまった。
アメリカが冷戦で、戦争ばかりしている間に、思いかけず日本
の経済が巨大になりすぎたのである。それがアメリカには脅威
に感じ出したのである。
以前にも似たようなことがあった。
日露戦争の折、米英は日本が勝利するように協力をした。英
国とは日英同盟があり、日本は戦艦を造る技術がなかったので、
英国の戦艦を買つたり、戦闘の技術を学んでいたが、日本がロ
シアに勝利すると、日英同盟は廃止されるし、日本の軍事力に脅
威を抱き始めた。大国とはそういうものなんだろう。利害がぶつか
れば、かならず争いが生じる。政治の延長が戦争なのだ。