雪だるま 99
みづうみのけふ渡らねど雁の空 森 澄雄
気候とは、あやふやなもので、昔に比べれば、確かに予測が違
わぬようにはなったが、信頼が万全とは言いがたい。ちょいとばか
り、天気予報が外れたといっても、ぼくじしんは、なんら痛痒はない
が、仕事によれば、生命にもかかわることになるであろう。したがっ
て、天気予報の仕事は重大な結果をもたらす羽目になるやもしれ
ず、随分、気のハル仕事と言わざるを得ないであろう。予測を外し
て叱責を受けることもあるのではないだろうか。
以前、日本のトップにいた男に、野党の議員が非戦闘地域はど
こだの質問をしたら、自衛隊がいるところがそうだ、という答えに
もならない答えをだしたが、天気予報も、是にならって、明日の天
気は、晴れか、曇りか、雨のどれかだ、と予測をすれば、外れるこ
とはないが、これでは視聴者が、ふざけているのか、と抗議の電
話が殺到するのは火を見るよりか明らかであろう。
若いころは、知力や経験は貧しいが、それを体力が補った。老い
ると体力が次第に衰えるが、経験と、たくわえた知力が、それを補
って余りある。商品の価格は、供給が増えれば価格は下がり、需要
が増せば、ご存知のように価格は上がる。これはあまたの商品につ
いていえる。キューリも、鉄も、豆腐も、株も、金も同じで、独占価格
以外の、共通する公理である。