門松 16
六日はや睦月は古りぬ雨と風 渡邊 水巴
やはり仕事はいいもんですな。休日よりかはるかに心地よいで
すな。体の中に一本の柱が出来た感じで、はればれとした心境
です。 いつものように、午前九時ちょい前に、藍住の中古住宅
に到着。車を止めて、家の扉を開ける。ブレイカーを上げて電灯
をつけ、エアコンを暖房に入れる。
車に帰って、資料の整理をしていると、ううう?車が家の前に止
まったので年頭、初客かと思いきや、なんと社長だった。年末に
渡そうと思っていた、ビールとチョコレイトをとどけてくれたのだ。
新年の挨拶をして、ありがたく頂く。
車の中は寒いので、家のほうに移動する。エアコンと電器スト
ーブを点けていると、寒かった部屋もしだいに暖かくなっていく。
読書をしているが、しだいに目蓋が重くなってくる。いっのまにか
すやすやグーグー。幸いお客さんは来なかったもよう。お昼に眼
が覚めてお弁当をモグモグ。食べ終わると、再び資料の整理。新
聞広告や情報誌の記事を、スクラップにしたり、ノートにマンション
価格や売れ行きを記載していくのである。これらの資料は、にわか
には役立たないが、何年間も情報を整理していくと、とても役に立
つのである。こんな地味なことは、他の業者は、けっしてしようとし
ない。情報を整理するだけでインテリゼンスになろのであるのに。