野良猫 821
春雷や三代にして芸は成る 中村 草田男
民主党がなぜあのように変節したのか、訝しく思い調べてみたが、
まだまだ詳細は解明していないが、おおよそのことはわかってきた。
まず鳩山総理であるが、彼はマニフィストを実行していこうという意
志があったのは疑えないが、不退転の覚悟がなかったのと、人事に
失敗したようだ。総理の意志を本当に実行するような大臣を配置で
きなかった。それに母親の献金がどこからマスコミにリークされたの
であろうか。うがった見方かもしれないが、どうも役所ではあるまい
か。
さて、次の総理菅はどうだろうか。変節の嚆矢は菅にはじまる。総
理になり初めての参議院選挙に、なにを血迷ったのか、開口消費税
をあげるとのたまった。これは理解しがたいことだが、冷静に菅の内
心を忖度すれば、思慮が足りないが、考えてはいるようだ。
菅はこう思ったのではないか。民主党の衆議院選挙の大勝の最大
の功労者は、小沢一郎であった。菅や民主党の実力者は、小沢一郎
の力に驚嘆すると同時に恐れを抱いたにちがいない。このままでは、
民主党は小沢の支配下になってしまう。なんとか小沢の力をそがなく
てはならない。そのためにはポストを与えないことと、政権が円滑に
運営されるように官僚の協力を得ることである。そのためには官僚が
いやがる天下り廃止をとりやめ、財務省の悲願だった消費税アップを
のむことである。 と同時に、あたかも小沢の金にまつわる問題がマ
スコミに連日取りざたされだすと、悪のイメージの小沢をたたけば、菅
自らの人気が上がるのを計算したがためである。マニフィストの実現
よりも小沢憎しに走ったためにおこった結果が、今回の民主党の惨敗
の原因である。こんなところであるまいか。