独り言    12月14日-1-41-811 | はなのブログ

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野良猫     811
    会えば兄弟ひぐらしの声林立す   中村 草田男
 
今日も何をすることがない。ぼくちんは勤めているわけではない
ので会社へ行かなければならないわけではない。つまり、日曜以
外は全く自由なわけである。ところが勤めていたころは自由な生活
にあこがれていたが、いざ自由になってしまうと、なんと困ったこと
である、勤めていた頃は、なすべきことをなさねばならなくて、自分
の思惑なんてままにならなかったが、自由になると全て自分で律し
なければならないという事情が生じる。これがはなはだやっかいな
のである。およそ人間というものはおおむねぐうたらな存在で、命
令されればいやいやながらもなにがしをするのであるが、そうでな
ければなにごともなさぬ傾向をもつのであるからして、ぼくといえど、
その例外ではない。自分の行動をなにもかも律することができる人
は少数である。
  こう云ってはなんだが、ぼくはいたって意志薄弱である。目的合理
性がないといえないまでも希薄である。まぁ、なんと云おうかよそ道
をする悪癖があるのである。ふらふらするのみで何もなさぬていた
らくである、それゆえに自由というのは禁断の実で、ぼくにとっては
憧れと同時に、恐れたものでもある。自分を律しきれないという弱さ
はなさけないと同時に、いわゆる、あまりにも人間的なるがゆえが
ためでもある。ぼくはこれを恥じない。いまさら恥じてもいたしかたが
ないからである。沢山の欠点をもつ自分を生きていくのである。