野良猫 794
稲光り わたしは透きとほらねばならぬ 富澤 赤黄男
国際政治や、あるいはまた国内政治を、安直にテレビの解説や新
聞報道で知ろうとしても無理である。マスコミと言われるものはほと
んどが権力とつながっている。したがって事実を知ろうとするならば、
自分の力で関係者や専門のインテリゼンスを扱う人に教えを請うか、
小出版社の本にたよるしかない。
ぼくも、勿論、地方に住んでいるので、まさか東京の関係者や専門
家を尋ねて、事実を究明することは不可能である。だからといって真
実が知りたい。
そんなとき、以前ならば知りたい事柄を詳細に書かれた本を探して
読んで、ふむふむと納得した気分でいたが、いまから思い返してみた
ら間違った理解をしていたこともおおい。
例えば、一つの大きな事件が起きたとしよう。その事件を最初に知
るのは、テレビ、ラジオ、そして新聞である。それからしばらくして、週
刊誌、月刊誌、そして本に続く。これが単なる刑事事件なんかだと、
冤罪や迷宮入りの事件を除き、詳細はほとんど国民につたわるが、
原発事故とか政治事件は、あれこれの報道はあるが、正確な情報が
国民になかなか伝わらない。そして正確な情報が出たとしても、それ
を打ち消すような情報がでてきたりするので、なにがなんだか判らな
いようになる。これは、かんぐれば意図的に真実の情報を隠すため
におこなわれているように思えてならない。なにが真実の情報かここ
ろして精査しなければならぬ。