星座と檸檬 437
あたりまえ、ということを考えてみたい。たとえば、
水道の蛇口をひねると水が出るということ。人間は
しばらく食事をとらなくても死にはしない、だが水分
を補給しなければ必ず死ぬ、だが、世界では水を
手に入れることが困難な人々が沢山いるが、日本
では水を手に入れるには、それほど困難ではない。
たとえば、食べ物であるが、確かに水を手に入れ
るより多少はやっかいではあるが、普通に働いてい
れば、普通の食事をとるにさほど困難ではない。世
界では、これもまた食事がとれない人々が沢山いる。
たとえば、空気をただですえるということに感謝をす
る人は少ないであろうが、考えてみるに空気がなけれ
ば、水や食物がない以上に大変なことで、それは数分
後には死につながる。しかるに人々は、あたりまえとし
何の感謝の念も持ち得ない。それはほとほと考えてみ
るに訝しいことではあるまいか。時にこういったあたり
まえ、ということに思いを馳せて感謝の念を憶えること
も大事なことである。
なにもなんでもかでも、感謝しろというわけではない。
時には怒りを覚える理不尽なこともあろう。それはそれ
いいことだと思うが、たまさかにはこういったあたりまえ
なことに、思いを馳せて感謝をしたりするこもいかがで
あろうか。